運用前にPostgreSQLのチューニングを実施いただく事を推奨いたします。
PostgreSQLの各種パラメータを調整することでdesknet’s NEOの性能を高めることができます。
※V3.5以前からバージョンアップをしてV4.0以上をご利用の場合は、
PostgreSQLが9.2/9.3から9.6に変わります。
V3.5以前で使用しているPostgreSQL9.2/9.3のチューニングを実施されておりましても
V4.0以上で使用するPostgreSQL9.6ではチューニング値は引き継がれませんので
バージョンアップ後は再度実施してください。
■PostgreSQL設定ファイル
「postgresql.conf」ファイル
※PostgreSQLデータ格納場所直下に格納されております。
例)
Windows版「C:\Program Files\PostgreSQL\9.6\data」
Linux版「/var/pgsql/data」
※テキストエディターにて編集が可能です。
※チューニング前の「postgresql.conf」ファイルを事前にバックアップしてください。
■代表的なチューニング項目
※以下推奨値はサーバーマシンにdesknet’s NEO(PostgreSQL対応版)のみを導入し稼動させる
事を前提に記載いたしております。
他のシステムと共存させる場合はこの限りではございません。
1) shared_buffers
PostgreSQL全体で使用する共有メモリキャッシュとなり、データの蓄積が
進んだ際の応答性能に影響します。
サーバーの搭載メモリの25%程度が目安となり、増やしすぎても効果はありません。
既定値:32MB or 128MB
搭載メモリ:推奨値
2GB :512MB
4GB :1GB
8GB :2GB
16GB :4GB
2) work_mem
PostgreSQLの各プロセスが使用するソート用のメモリバッファです。
瞬間最大でメモリを「work_mem」×「max_connection」+α を消費するため、
ピークを想定した設定を行ってください。
既定値:1MB
搭載メモリ:推奨値
2GB :4MB
4GB :8MB
8GB :8MB
16GB :16MB
「#work_mem = 1MB」と先頭が#でコメントアウトされている場合は
「work_mem = 8MB」とコメントを外してください。
3)max_connections
同時接続受付数となります。
CGI実行数>max_connectionsになるとタイムアウトが発生し、
応答性が大きく低下します。
参考事例:
5,000ユーザー規模のピーク時瞬間最大アクセスが50~75CGI/秒程度
既定値:100
基本的には変更は不要となりますが、
ピーク時にDBタイムアウトが発生する場合は必要に応じて調整をお願いします。
4) effective_cache_size
OSがディスクキャッシュにどれくらいメモリを使用できるかを推定するための参考値。
サーバーの搭載メモリの25~50%程度が目安となり、実メモリの消費はしません。
既定値:128MB
搭載メモリ:推奨値
2GB :512MB
4GB :2GB
8GB :4GB
16GB :8GB
「#effective_cache_size = 128MB」と先頭が#でコメントアウトされている場合は
「effective_cache_size = 2GB」とコメントを外してください。
ファイルを修正後、PostgreSQLのサービスを再起動する事で設定値が反映されます。
※設定後、PostgreSQLを再起動してもPostgreSQLが起動されない場合は設定値に
問題がある可能性がございますので、その場合は元の「postgresql.conf」ファイル
に差し戻して、再起動を行ってください。
※その他、statement_timeoutの設定が有効である場合、クエリの発行時やDBダンプ等
でタイムアウトが発生し、通常の運用やアップデート作業時に問題が生じる可能性
がございますので、無効(# でコメントアウト)としてください。
デフォルト値は無効となっております。
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