中級編

中級編:在庫管理アプリの自動計算・再計算運用ガイド

1on1個別相談会を担当している橋本です。
在庫管理では「1本を使うたびにマスタから1本を減らす」という運用に直面することが多いですが、
参照データの活用と自動処理を組み合わせると、地味に面倒な作業を大幅にラクにできます。

【前提】
本ガイドでは、在庫管理アプリの構成と、表部品を活用した自動計算・自動更新の実装手順を解説します。

[簡単アプリシリーズ]の在庫管理アプリは3つのアプリケーションで構成されており、
マスタ更新に関する動作検証が可能となっております。

その上で、[在庫:入力] は「1レコード1商品」を基本設計としていますが、
表部品で入力したいというお客様向けに、アプリケーションの修正方法をご案内します。
AppSuiteの「在庫:入力」アプリのアイコンとリンク
【ポイント】
・表部品にする場合には、マスタ更新の自動処理も設計が必要です。
・表部品には行番号がないため、
 VALUE_OF_MIN関数(またはVALUE_OF_MAX関数)を使って、条件に合う値を取り出します。
※表部品に記録したユニークな番号を取り出す方法としてご紹介しますが、
 表部品の作成や虫眼鏡アイコン🔍の説明は割愛します。

AppSuiteの「在庫:入力」画面において、左側の表部品の各行の番号(00001、00003、00002)が、右側の個別項目(1つ目、2つ目、3つ目の番号)にそれぞれ対応していることを示す説明図
例では[ユニークな番号]は、マスタ側から他のアプリケーション連携で呼び出していますが、
マスタ側では文字一行部品として構成されています。
そのため、最小や最大を判断するために、この「ユニークな番号」をVALUE関数で数値化が必要です。

【ステップ1:自動計算部品の新設】
まずは1つ目です。

部品タイプ:自動計算部品
部品名:表部品の1つ目の番号
計算結果の表示形式:文字

[計算式]
VALUE_OF_MIN({{表部品}}.{{ユニークな番号}},
VALUE({{表部品}}.{{ユニークな番号}}))

AppSuiteの画面作成画面において、「表部品の1つ目の番号」の自動計算設定ウィンドウを開き、表部品「明細登録」の「ユニークな番号」の最小値を求める計算式を設定している様子を示す説明図
続いて2つ目です。
ここでは、表部品の1つ目の番号を除く条件を入れます。

部品タイプ:自動計算部品
部品名:表部品の2つ目の番号
計算結果の表示形式:文字

[計算式]
VALUE_OF_MIN({{表部品}}.{{ユニークな番号}},
IF({{表部品}}.{{ユニークな番号}}<>{{表部品の1つ目の番号}},
VALUE({{表部品}}.{{ユニークな番号}}),""))

AppSuiteの画面作成画面において、「表部品の2つ目の番号」の自動計算設定ウィンドウを開き、1つ目の番号を除外して次の値を抽出するための計算式を設定している様子を示す説明図
続いて3つ目です。
同じく、表部品の1つ目と表部品の2つ目の番号を除く条件を入れます。

部品タイプ:自動計算部品
部品名:表部品の3つ目の番号
計算結果の表示形式:文字

[計算式]
VALUE_OF_MIN({{表部品}}.{{ユニークな番号}},
IF({{表部品}}.{{ユニークな番号}}<>{{表部品の1つ目の番号}}
AND {{表部品}}.{{ユニークな番号}}<>{{表部品の2つ目の番号}},
VALUE({{表部品}}.{{ユニークな番号}}),""))

AppSuiteの画面作成画面において、「表部品の3つ目の番号」の自動計算設定ウィンドウを開き、1つ目と2つ目の番号を除外して3番目の値を抽出するための計算式を設定している様子を示す説明図
・・・上記の計算式で文字を抽出することが可能です。

【【ステップ2:自動処理の新設】
次にマスタを更新させるために必要な自動処理をご案内します。

①表部品を蓄積アプリに登録
②ユニークな番号でマスタを再計算する3件の自動処理を実行
AppSuiteのアプリケーション設定画面において、「データの追加・変更時の処理」の一覧が表示され、表部品から蓄積アプリへの連動や、1つ目から3つ目の番号を用いたマスタ再計算の処理が有効化されている様子を示す説明図
①まずは表部品を蓄積アプリに登録する処理です。
AppSuiteの「データの追加・変更時の処理の変更」画面において、タイトル「入力(表部品)→蓄積」の設定詳細が表示され、表部品「明細登録」のデータを「在庫:蓄積」アプリへ追加するマッピングが指定されている様子を示す説明図
②次にユニークな番号でマスタを再計算する処理(3件)です。
[1つ目の自動処理]

AppSuiteの「データの追加・変更時の処理の作成」画面において、タイトル「入力→マスタ再計算(表部品の1つ目の番号)」の設定が表示され、処理タイプに「データを再計算」が選択され、再計算対象を指定する条件として「表部品の1つ目の番号」が指定されている様子を示す説明図
[2つ目の自動処理]
AppSuiteの処理設定画面における実行内容の拡大図。処理タイプ「データを再計算」、処理対象「在庫:マスタ」が選択されており、再計算対象を特定する条件として、このアプリケーションの部品「表部品の2つ目の番号」が赤枠で指定されている様子を示す説明図
[3つ目の自動処理]
AppSuiteの処理設定画面における実行内容の拡大図。処理タイプ「データを再計算」、処理対象「在庫:マスタ」が選択されており、再計算対象を特定する条件として、このアプリケーションの部品「表部品の3つ目の番号」が赤枠で指定されている様子を示す説明図
このようなブラッシュアップで表部品に入力した情報を元に、マスタ更新できます。
ただし、懸念点もいくつかございますので、予めご了承ください。

【懸念点と留意事項】
・表部品の入力行数が増えるほど自動計算部品が増え、運用コストが上がる可能性があります。
・自動処理の実行回数が増えると、処理時間やリソースの負荷に影響することがあります。
・ユニーク番号の生成元や呼び出し元の整合性を必ず事前に確認してください。

本件に関するお問い合わせや、活用に関するお困りごとがございましたら、
下記までお気軽にお申し付けください。

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ネオジャパン カスタマーサクセス部
TEL:045-640-5921 Email:csuccess@desknets.com

WRITER
カスタマーサクセス部 橋本
WRITER
カスタマーサクセス部 橋本
2004年入社のプロパ社員。元営業の視点を生かし、 カスタマーサクセス部としてお客様の成功に情熱を注いでいます。 プライベートは野球一筋。学童野球のコーチとして子どもたちの成長に伴走。長男・次男も野球に打ち込み、週末は家族でグラウンドにいることが多い日々。仕事も野球も、チームの力を信じて全力で取り組むのが私のスタイルです。
2004年入社のプロパ社員。元営業の視点を生かし、 カスタマーサクセス部としてお客様の成功に情熱を注いでいます。 プライベートは野球一筋。学童野球のコーチとして子どもたちの成長に伴走。長男・次男も野球に打ち込み、週末は家族でグラウンドにいることが多い日々。仕事も野球も、チームの力を信じて全力で取り組むのが私のスタイルです。
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