従業員の本音を引き出し改善につなげる
社内アンケートとは

働き方改革が叫ばれている昨今、従業員の立場では会社はどのように取り組んでくれるのだろうかという期待がある一方で、企業側ではどのあたりまでの改善策を従業員は望んでいるものだろうかが分からずに不安を感じているかもしれません。そこで今回は、組織開発コンサルタントの農山一志が、本音を引き出す社内アンケートについてご紹介します。

本音を引き出す社内アンケートとは

本音を引き出す社内アンケートとは

従業員の満足度調査や意識調査といった社内アンケートはどのようなときに行われるのでしょうか。組織側の視点だと、社長まで現場の声が聞こえてこないため「組織の現状を知りたい」「従業員の本音を聞きたい」などの目的があって実施されることもあることでしょう。しかし、実際にアンケートを集計してみると、本音ではなく建前のコメントばかりで愕然としたことはありませんか。

本音を引き出すアンケートをするには、利用目的がはっきりしていることが前提となります。組織全体がその目的に沿って意識して動き、経営幹部が本音を受け止める度量があれば、アンケートは機能しやすくなるのです。

匿名式で本格的な社内アンケートを作成:アンケートの機能ページ
社内アンケートの分析・集計も簡単に。desknet's NEOのアンケートの活用例:アンケートの機能ページ

社内アンケートで従業員が本音を出さない理由

社内アンケートで従業員が本音を出さない理由

従業員はなぜ本音を出さないのでしょうか。

事例をご紹介します。以前に私が勤めていた会社の部門長が「自分の担当した部署のメンバーは、いつも自分の職場満足に満点を付けるんだよ」と言っていました。
この事例の捉え方には2つの視点があると思います。

1.素直に受け取る……この部門長は本当に優秀で、メンバーから絶大な信頼を得ている。従業員が本音を出しているケース。

2.圧力がかかっている……この部門長は職場のネガティブな本音を体制批判と見なして、事前にプレッシャーを与えている。従業員が本音を出せないケース。

この事例において、どちらが正解なのかは分かりませんが、すべての調査で満点評価を受ける部門長が現実として組織にいるのでしょうか。
具体的に、従業員が社内アンケートで本音を出さない理由を見ていきましょう。

・上司の犯人探し

ネガティブな意見が出ると、特に社長はメンツをつぶされる気持ちになることが多いため、組織立てて犯人探しをしてしまうことがよくあります。従業員は犯人探しをされるのが怖くて本音を出せません。

・組織の慣性

「本音を出したところで変わったことがない」という過去の経験により、従業員に本音を出す意欲が起きないケースがあります。

・忖度が働く

上記の2つと重なりますが、上司が上層部の機嫌を損ねないように、従業員に「空気を読め」というプレッシャーをかけます。その結果、従業員はきれいごとしか書くことができなくなってしまいます。

以上のように、従業員が本音を出さない主な理由は、組織の人間関係に起因することが多いものなのです。

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アンケート設計上の注意点

アンケート設計上の注意点

本当に従業員の本音が知りたいのであれば、アンケートの設計を工夫し、改善することが重要です。アンケート設計の具体例を見ていきます。

・個人を特定させない工夫

匿名回答にするだけではなく、筆跡や文脈を読み取られないように作り込むことが重要です。最近ではインターネットを活用したアンケートも手軽に設計できるようになりました。個人を特定させないアンケートを実施してみてください。

・中間評価をつくらずに曖昧さを取り除く

調査における回答の尺度として有名なリッカート尺度というものがあります。この尺度は、設問に対して好意的なのか、非好意的なのかということがわかりやすい回答形式としてアンケートにおいてもよく用いられています。統計学上の考え方から、奇数にすることが一般的となっていますが、曖昧さを取り除くために、あえて中間評価(下記例における3どちらでもない)を外すことも考えてみてはいかがでしょうか。そうすれば、好意的なのか非好意的なのかもはっきりして傾向がつかみやすくなります。

※尺度例
5非常に満足している 4満足している 3どちらでもない 2あまり満足していない 1満足していない

↓あるいは

4非常に満足している 3満足している 2あまり満足していない 1満足していない

・アンケート内容についても結果すべてを公表する

アンケート結果を公表するのは、会社側が果たすべき責務だと考えます。ところがすべてを公表していない企業はたくさんあります。「社長に見せられない」「手直しして公表しないといけない」という声があるかもしれませんが、アンケートを設計する側は、どちらが本音を出せるかを回答する側の視点で考えてみてください。

・社長からアンケート目的の発信

アンケート設計の工夫ではありませんが、社長自らが組織のことに対して真摯に向き合うという姿勢を表明することは従業員にも響きます。ただし、社長の器量も計られますので、有言実行でないといけません。

社長や幹部は、会社について言われることを、自分のことを言われているのと同じように捉えがちです。本音を言われることはとても怖いことですが、「本音を聞きたい」のであれば、従業員が本音を出さない理由について認識を深めて、社内アンケートによって従業員と一緒になって改善に向かって進んでいくという姿勢で臨みましょう。

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本音を引き出す社内アンケートは業務を改善させる

従業員の本音を聞き出すことができれば、業務改善につなげることができます。グループウェア「desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)」には記名式・匿名式を選択できるアンケート機能が備わっており、アンケート結果はCSV形式でダウンロードできるので、集計や分析の負担も軽減されます。

その他にも、グループウェア「desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)」には、社内ポータル社内SNS電子会議室ワークフロータイムカード文書管理ウェブ会議といったテレワークに活用できる機能が集約されています。
直感的な操作が可能で、誰にでも簡単にすぐに使えるという点もdesknet's NEOの強みです。業務改善を成功させるツールのひとつとして検討してみてください。

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農山 一志 執筆者プロフィール:
農山 一志(組織開発コンサルタント)

中小企業をチームから元気にするプロフェッショナル。正解なき組織課題に対して日々奔走中。
好きな言葉は「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」。最近の頑張り事はマラソン。

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