扇精光グループ
様の導入事例
他社オンプレ製品のサポート終了に伴いdesknet's NEOを導入。「習うより慣れよ」の精神と様々な工夫により、情報浸透を促進
建設コンサルティング事業全般
【扇精光ソリューションズ株式会社】
ICTソリューション事業
長崎県を拠点に、測量・設計からIT開発までを一気通貫で担う扇精光グループ。
長崎ヴェルカのオフィシャルパートナーであり、2024年10月に開業した長崎スタジアムシティにいち早くオフィスを移転するなど、地域に根ざした取り組みを進めている長崎を代表する企業です。扇精光グループは5社・290名体制で多彩な事業を展開しており、グループ横断の情報基盤を担う扇精光ホールディングス株式会社のICT管理室は、2024年8月にdesknet’s NEO(クラウド版)への移行を完了しました。本稿では、20年以上使用していた他社グループウェアからdesknet’s NEOへ切り替えた経緯や、導入によって見えてきた新たな展開についてもご紹介します。
<お話を伺った方>
300名を超えた瞬間、他社では高コストに。
desknet’s NEOならユーザーの増減によるコスト増の影響が小さい
20年以上にわたって他社のオンプレミス版グループウェアを利用してきた扇精光グループ。2024年9月末に迫るサポート終了をきっかけに、見直しが急務となっていました。現在、扇精光グループの従業員数は215名ですが、パート社員や関係者を含めると約300名。今後、従業員数が増加し300名以上になることを 見据えると、旧グループウェアを継続 利用するためには上位製品への移行が必要になってきます。
「他社のグループウェアは、ユーザー数300名までの対応でした。それを超えると、上位モデルの使用を検討せざるを得ませんでした。しかし上位モデルにグレードアップすると、利用料金が高くなるうえ、機能とのバランスやメンテナンスの手間を考慮すると、コストパフォーマンスが合わないと判断しました」とグループのICTを統括する石井様は当時を振り返ります。このような背景から、より費用対効果の高いグループウェアを検討することになりました。こうして扇精光グループは、将来の成長にも柔軟に対応できる、新たなグループウェア基盤の構築に踏み出したのです。
決め手は、グループウェアとしての完成度に加えて、「現場感覚に合ったUI」「柔軟な情報設計」「コストバランス」
新たなグループウェア選定に向け、扇精光グループでは本格的な比較検討を開始。コストや機能、管理のしやすさはもちろん、ユーザーにとっての“使いやすさ”を重視。現場の誰もが迷わず操作できる直感的なUIであること、そして将来的な拡張性があるかどうかが、選定での判断材料となりました。
「選定にあたり、2つの製品が候補に挙がりました。もう1つの国産の旧グループウェアの上位版の製品は他のアプリケーションとの連携などが強化されるというメリットがありました」と石井様は振り返ります。そんな状況のなか、desknet’s NEOを実際に触れてみると、操作性がよく、社内からも高評価でした。
「操作面や機能面はどちらのグループウェアも好評で、それぞれを支持するユーザーがいました」と石井様は語ります。
導入検討についてはシステム部門だけでなく、現場の声を反映させることにも留意したといいます。各部門の代表者を集めた情報基盤委員会で検討し、テストを重ね、机上では分からない“リアルな使い勝手”を体感してもらうようにしました。
「ちょうどその頃、当社の重要顧客先へdesknet’s NEOの導入が決定し、マニュアルやカタログなどにない運用の仕方やTipsを提案するためには当グループでもdesknet’s NEOを利用するメリットが大きいという話になりました」(石井様)
それに加えて、desknet’s NEOに標準搭載されているワークフローやスケジュール管理、インフォメーション機能などを活用すれば、分散していた情報を一元化できる可能性が見えたことも導入を後押しする要因となったといいます。
「点在していた仕組みを1つのプラットフォームに統合することで、会社全体の状況を把握しやすくなると感じました」と石井様。
社内説明会や意見交換、調整を重ねながら導入の準備が進み、全社合意に至りました。こうして扇精光グループは、新しい情報基盤としてdesknet's NEOを採用。導入によって、業務効率と情報共有の基盤が整い、具体的な効果が見えてきました。
「正直、使い慣れたUIを手放すことに躊躇もありましたが、SE部隊の後押しが力強く、新しい機能や運用は“習うより慣れろ”の精神で行いました。使い勝手は時間が解決してくれるのではないかということで導入しました」(石井様)。
導入プロセス
2023年
グループウェアの選定を開始。
2023年
試験的に2社のグループウェアをテストし、評価。
2024年8月
desknet's NEOの導入を開始。10月まで旧グループウェアと併用運用。
“社内の今”がひと目でわかる――業務も情報もスマートに進化。AppSuiteも有効活用
1)[ポータル]
業務連絡にとどまらず、“会社の今”を伝えるツールへ進化。社内の変化を促す情報発信。
desknet's NEO導入後、最も大きな変化があったのが[ポータル]の活用です。業務連絡や社内行事の告知にとどまらず、今では“会社の今” をリアルタイムに伝える情報発信の場として機能しています。
「“使いたくなる”よりも、“見たくなる”ポータルづくりを意識しました。開いた瞬間に、今日の会社の様子が伝わることを大事にしています」と語る日々の運用を担う石井様。
[ポータル]には「左に固定の情報、右に速報」を掲載するようにして、左側には常設の手続き案内や規程などを、右側には「ノー残業デーの達成率」や「週替わりの社内コラム」、「採用活動に関する動画の再生回数」など、動きのある記事を掲載することでポータル画面に変化を出しています。これら情報については、石井様が2~3日に一度のペースで手動更新しています。
情報発信が活発になり、各部門の取り組みや成果も可視化されたことで、社員が自社やグループの動きを身近に感じられるようになりました。「ポータルを開くのが習慣になった」「他部署のがんばりが見えて刺激になる」といった声も届いているといい、社内に前向きな空気が生まれています。
2)[設備予約]
トラックも共用PCも一元管理。予約ミス、ゼロの現場へ。
また、部署を超えて使用できる社用車や共用機材は、設備として登録することで効率よく管理できるようになりました。特に印象的なのは、同社が保有する2トントラックも予約対象にしている点です。
「お客様に対して多いときはパソコンを3,000台納品することもあります。特殊車両である2トントラックのような貴重な設備は、予約システムがなければ、現場は混乱していたでしょう」と石井様。設備予約機能が、業務を円滑に支える縁の下の力持ちとして活躍しています。
3)[文書管理]
文書共有の利便性を重視。閲覧権限設定にも柔軟に対応。
4)[ファイル転送]
新機能を全社で試行、利便性向上に期待。
2025年3月、desknet’s NEOに新しく搭載された機能「ファイル転送」は、利便性向上に期待しつつ、リリース直後から慎重に導入を進めています。
「新機能であるファイル転送の使用の可否について、情報基盤委員会で議論し、リスクと利便性を検討したうえで使用を許可することにしました」と石井様は説明します。現在は全員に開放し、テスト運用を重ねている段階です。
5)[AppSuite]
紙やExcelで行っていた来訪者受付・スマホ端末管理をAppSuiteで効率化。
また、総務部の貸出者と返却者が異なっても確実に確認できる仕組みは、管理の透明性を向上させました。石井様は、「最終的には受付を自動化し、来訪者自身が操作できる仕組みを目指しています。そこまで進めば、さらに利便性が高まるでしょう」と展望を語ってくださいました。
さらに、AppSuiteは他にも多彩な活用が進んでいます。例えば、社史のイベント記録アプリは、社内の出来事や写真データを記録・保管しておくことができ、今後、社内報の編集に貢献することが期待されています。
6)[回覧・レポート]
社内メールとして活用。論理組織を用意し、回覧先の指定を工夫。
さらに、アルバイトの方たちにもアカウントを配布し、回覧・レポート機能を使ってもらうことで、全社的な情報共有の浸透を図っています。
石井様は「誰もが情報にアクセスできる環境をつくることが、業務効率化の第一歩だと考えています」と語り、その実践が組織の連携強化に寄与していることがうかがえます。
ご担当者のコメント
事業概要
扇精光グループは、建設コンサルタントを担う扇精光コンサルタンツ株式会社と、IT情報サービスを提供する扇精光ソリューションズ株式会社を中心に構成されています。扇精光グループは、健康経営優良法人2025にも認定され、未来志向の組織づくりに熱意を注いでいます。グループ全体の経営管理や資産管理、財務・人事・総務を一手に担う扇精光ホールディングス株式会社は、今年で創業65年目を迎えます。ICT管理室はホールディングスに所属し、社内ICTを一手に担っています。
すべての機能は今すぐ無料で
体験できます
電話でお問い合わせ
平日9時 - 12時 / 13時 - 18時
- 横浜本社 045-640-5906
- 大阪営業所 06-4560-5900
- 名古屋営業所 052-856-3310
- 福岡営業所 092-419-7277
desknet's NEOを導入してしばらく経ち、社内への定着を実感しています。クラウド化により外出先からの情報確認も容易になりました。今後はワークフローなどの活用を進め、さらなる業務効率化を目指していきたいと考えています。現在はポータル画面の充実を図っていますが、情報を「見てもらう」工夫は重要な課題です。そのため改善委員会で毎月状況を共有しながら、現場に寄り添った自走型の仕組みづくりを続けていくことが成功の鍵だと考えています。今後も“自然に使いこなせる”環境の実現を追求していきます。