株式会社鹿児島放送
様の導入事例

鹿児島の未来を創るためにDXを加速。
ワークフローの改善で紙書類を8割削減も。

株式会社鹿児島放送
事業内容
放送業
設立
1982年
利用形態
パッケージ版
導入までの期間
3カ月
ユーザー数
200ユーザー
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株式会社鹿児島放送様導入事例

株式会社鹿児島放送様は1982年、鹿児島県内3番目の民放テレビ局として誕生しました。昨年開局40年を迎えたことを機に掲げた合い言葉は「ミライへGO」。そこには、地元・鹿児島の人たちに支えられた恩返しとして、子どもたちに希望ある「未来」を残したいという思いがあります。

そんな鹿児島放送様自身も、まさに未来に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)改革を推進。その一環として社内コミュニケーションを迅速化、効率化するためにdesknet's NEOを採用しました。具体的にどのような効果をもたらしているのでしょうか。改革の現場を取材しました。

中條 幸三 様
総合編成局長 兼 編成業務部長 兼 番組審査室長 兼 デジタル担当 兼 経営企画室
上野 真一 様
技術局 情報システム部長 兼 総合編成局 編成業務部 兼 総務部
中禮 海 様
報道情報センター ニュース部 専任部長 兼 デジタル担当部長 兼 経営企画室
山角 幸太朗 様
技術局 放送技術部 副部長
竹ノ内 佳祐 様
技術局 情報システム部 主任
松薗 誠 様
技術局 情報システム部
導入前の課題

既存グループウェアのメール機能に不満の声。
他方、情シス部の負担は増え続ける。

鹿児島放送様では、10年以上前にグループウェアを自社で開発・構築し、機能のアドオンを繰り返しながら運用してきました。しかしながら、社員がスマートフォンを当たり前に使う時代になった中でも、基本的にPC以外では利用できないことに加え、セキュリティを堅牢にした代償としてグループウェアへのVPN(Virtual Private Network)接続が絶対条件でした。そのため、社外からメールを見たいと思ってもその工程を踏まねばなりませんでした。

既存グループウェアのメール機能に不満の声。他方、情シス部の負担は増え続ける。

また、メールについては、主にセキュリティ対策の観点からWebブラウザベースのみでの利用でしたが、サーバに負荷がかかると閲覧するまでに多大な時間を要していました。具体的には、ほとんどの社員は朝出社してまずはメールチェックをするため、サーバへのアクセスが集中し、メールの送受信に2〜3分はかかってしまうのが通例でした。当然、社員のフラストレーションは高まるばかり。

「営業担当はすぐレスポンスを返さないといけないのに、それができませんでした。その待ち時間が無駄だという意見は多かったです」

また、上述したように、アドオンとカスタマイズを重ねたため、情報システム部でしか扱えないような属人的なシステムになっていました。例えば、社員が新しいワークフローを作りたいと思っても、その都度、情シスに相談、依頼する必要があり、結果として情シスの業務負荷は増大する一方でした。

システムそのものに起因するこうした課題の解決、さらには創業40周年の節目を迎えたタイミングで企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を加速したいという思いが経営トップにありました。そこで鹿児島放送様はデジタル関連の投資を積極的に行うことを決断。まずは、ほぼすべての社員の日常業務に欠かせないグループウェアの刷新が最優先事項として挙がったのです。

選定理由

ITリテラシー不問で、誰もが使いやすいグループウェアを。
ワークフローの移行や構築も容易に。

グループウェア刷新に向けたプロジェクトが動き出したのは2021年秋ごろ。代表的なパッケージ製品をいくつか調査していたものの、長年にわたって自社開発システムを使っていたこともあり、決め手に欠けたと言います。

「メール周りの問題はあったにせよ、セキュリティレベルは高かったし、機能も充実していました。社員にとっても慣れ親しんだものだったため、それを手放す不安はありました。また、新しい製品を検討するにしても、人によって求める機能や便利さが異なるので、その取りまとめは大変でした」

ITリテラシー不問で、誰もが使いやすいグループウェアを。

社内の部長クラスを中心に1年半ほど喧々諤々と話し合いを続けてきましたが、最適解は見つからず。そうした時に地場のシステム開発会社であるアイテップ様から持ちかけられた提案に興味を持ちました。

「今までは自前のシステムだったので、極端に言えば運用コストはゼロ。仮にクラウドサービスを導入すると200弱のアカウントが必要なので、費用面でかなり膨れ上がってしまいます。できればオンプレミスとクラウドのいいとこどりでいきたいと考えていたところ、アイテップさんに、ハイブリッドクラウド環境で使える製品があると教えてもらいました。それがdesknet's NEOでした」

長く使い続ける上での費用面や機能面を考慮すると、desknet's NEOの一択だったと情シス部長の上野真一様は振り返ります。

もう一つ、採用の決め手となったのは、あらゆる機能が網羅されている点でした。

「他の製品だと、機能によってはユーザーが工夫しないと使えないものもありました。けれども、ITリテラシーがない人もいるため、情シスとしてはなるべくシンプルなオールインワンの製品を提供してあげたいと思いました。そうした視点でも最も融通が効きました」

これは将来を見据えてのことでもありました。鹿児島放送様が導入を目指したのは、ITリテラシーに関係なく、誰もが容易に使えるシステムです。そうでなければいずれ維持管理等が難しくなり、活用が持続しないと考えていたからです。

そのほか、業務アプリ作成ツール[AppSuite]の存在も大きな要因でした。

「当社では10年くらいかけてワークフローをどんどん作り込んでいきました。グループウェアが替わって、また同じように一から情シスが作り込むという選択肢はなかったです。では、どうするかを考えたとき、社員の皆さんがノンプログラミングで作れるものがほしかった。もう一つ、既存ワークフローを移行するにはデータベース(DB)連携が必要でした。ノンプログラミングで、かつDBを使えるのは[AppSuite]しかありませんでした」

なお、desknet's NEOへの切り替え自体はスムーズでした。というのも、既にグループウェアを使っていた経験があったため、社員も慣れたものでした。結果的に製品決定から導入までをわずか2、3カ月で乗り切りました。導入当初は社員からの疑問や戸惑いの声も多少はあったようですが、若手社員を中心とした“ワーキンググループ”が適宜対応したこともあって、クリティカルな問題はほとんど起きず、運用フェーズに入ることができました。

導入プロセス

PROCESS
1

導入製品検討

自社構築したグループウェアからパッケージ製品に切り替えるため、数社の製品を調査、検討

PROCESS
2

製品決定(PROCESS1〜2を約1年6カ月)

PROCESS
3

正式導入

desknet's NEO採用を最終決定した3カ月後の2023年4月に本稼働

特に役立った機能
ワークフロー

複雑な社内の各種申請・決裁の高速化とペーパーレス化を実現

AppSuite

非効率な社内業務を簡単にシステム化できる、業務アプリ作成ツール

オプション
導入後の成果・効果

各部署が自前でワークフローを構築。
改善が進み8割のペーパーレス化を実現した例も。

1)部署独自で[ワークフロー]を作成できるようになり、関連業務が飛躍的に効率化した。

大きな焦点だったワークフロー構築については、綿密な準備をして臨みました。まずは各部署で推進メンバーを決めて、アイテップ様に[AppSuite]の研修を開いてもらい、スキルの習得を図りました。原則として自分たちの部署のワークフローは自分たちで構築するようにするためです。

早々に大きな成果を出しているのが放送技術部です。カメラなどの機材貸し出しに関する申請書や作業報告書の作成業務が多く、さらに関連会社にもそれらの書類提出を求めていました。しかしながら、従来は当然のように紙ベースでした。

「今まで書類の承認印をもらうために、部長や局長の机を回っていました。関連会社の人たちもわざわざ執務室まで来て書類を提出してもらう必要がありました」

このような煩雑なやり取りを撤廃するために、ワークフロー自体の見直しに着手。承認者そのものを再検討し、必要な人だけが確認すればいい設計にしました。

株式会社鹿児島放送様のワークフロー
株式会社鹿児島放送様のワークフロー

desknet's NEOを導入後、基本的にはすべてワークフローによる申請に切り替えたことで、承認までの時間が大幅に短縮し、約8割のペーパーレス化につながりました。

「体感的には申請を出せばすぐ承認が下りるように。今までは一つの承認ルートに10人くらいの管理職がいて 、しかも順番に承認していたため時間がかかりました。そこで人数を減らしただけでなく、順序関係なく承認できるようにもしました」

また報告書に関しては、以前は1日に最低でも3〜4枚は回ってきていましたが、現在はゼロの日もあるようです。

特に役立った機能
ワークフロー

複雑な社内の各種申請・決裁の高速化とペーパーレス化を実現

回覧・レポート

社内連絡や報告書提出など、複数人とのコミュニケーションを効率化

2)[スマートフォン対応]で社外から即座にアクセスでき、コミュニケーションが迅速に。

社員の不満が大きかったメールの送受信や閲覧の不便さについては、desknet's NEOの導入によって一気に解決しました。社外からのVPN接続がなくなったことに加えて、スマートフォンでも利用できるようになったことが大きなインパクトをもたらしました。

加えて、社外からワークフロー機能を使って申請・承認作業をすることも増えているようです。これにより決裁スピードが格段に上がりました。

さらなる業務効率化に向けて、鹿児島放送様が望むのはスマホアプリのバージョンアップです。

「メールが届いた時にアプリに通知が来るように、ぜひ機能改善してもらいたいです。今はメールをいったん個人のアドレスに転送して、スマホそのものの機能でプッシュ通知するようにしています。前よりも簡単にメールが閲覧できるのでストレスは減っていますが、やはりもっと便利さを求める社員もいるのは事実です」

チャットツールやSNSも使って「脱メール」を進めたいと考えているが、基本的に社外とのやり取りはメールでのコミュニケーションが中心になっているため、なかなか難しいのが現状です。従って、スマホアプリの利便性向上が強く求められています。

特に役立った機能
ウェブメール

PCのメールと同じ操作性で使いやすく、効率的なメール処理が可能

スマートフォン版

スマートフォンに最適化された専用インターフェース

3)[スケジュール]で他の社員の予定も一括で把握でき、調整の手間が激減。

スケジュール共有は多くの社員が「便利になった」と喜んでいます。以前のシステムでは、一人一人の予定を個別に選択して見るしか方法はありませんでした。desknet's NEOのスケジュール機能だと、部署を選択すれば一括画面で全員の予定を閲覧できます。加えて、他人のスケジュール表に予定を挿入することもできるため、情報共有が便利かつ効率的になりました。

このように、グループウェアの刷新で社員間のコミュニケーションはかなり便利になりました。今後に向けては全社員のITリテラシーを更に高め、本当の意味でのシステムの定着化を図りたいといいます。

「いずれワーキンググループのメンバーも入れ替わります。今後もしITが苦手な管理職が入ってきたとき、その人にワークフローを作ってくれと言っても難しいでしょう。ただ、実際にはそうなっては困るわけです。今はうまくいったけど、またシステムが使われなくなると意味がありません。社員教育を継続するなど、持続可能に活用される仕組みを考えないといけません」

これからも鹿児島放送様のDX推進に向けたチャレンジは続きます。

特に役立った機能
スケジュール

見やすさとわかりやすさを追求し予定調整の手間を大幅に削減

設備予約

会議室や社用車の共有設備を一元管理し、利用予約を効率化

自社での導入の検討前に、まずは無料お試しで実際の機能や使いやすさなどを試してみませんか?

ご担当者のコメント

ご担当者のコメント

中條 幸三 様
総合編成局長 兼 編成業務部長 兼 番組審査室長 兼 デジタル担当 兼 経営企画室

事業環境の変化スピードは今後ますます速くなります。そうした時代の流れに対応しつつ、グループウェアをはじめとするデジタルツールによって現場の手助けをしていきたいです。

ご担当者のコメント

上野 真一 様
技術局 情報システム部長 兼 総合編成局 編成業務部 兼 総務部

今まで内製だったグループウェアを移行できるパッケージ製品が見つかったことが何よりも大きかったです。これから先、社内の業務システムと連携させるためにもAppSuiteの進化には期待しています。

ご担当者のコメント

中禮 海 様
報道情報センター ニュース部 専任部長 兼 デジタル担当部長 兼 経営企画室

desknet's NEOは使う人を拒まない製品で、ITが苦手な人でも触ればすぐに馴染むものだと思いました。全員が完璧に使いこなせるまではいかなくても、ノンプログラミングで作りたいものを自分たちで作れる仕組みだということを、もっと広めていきたいですね。

ご担当者のコメント

山角 幸太朗 様
技術局 放送技術部 副部長

AppSuiteが使いやすく、これによって業務の効率化、ペーパーレス化が進んでいます。さらに推進することで、いずれは報告書関係の紙書類をゼロにしたいです。

ご担当者のコメント

竹ノ内 佳祐 様
技術局 情報システム部 主任

今後さらに全社で活用してもらえるような支援ができればと考えています。

ご担当者のコメント

松薗 誠 様
技術局 情報システム部

desknet's NEOを導入したおかげで、メールが使いやすくなりました。個人的にはToDoもよく活用しています。

事業概要

会社名・組織名
株式会社鹿児島放送
所在地
鹿児島県鹿児島市

民間放送業。鹿児島県を対象地域としたテレビジョン放送事業を行う。テレビ朝日系列。地元では「KKB」の愛称で親しまれている。2022年の開局40年をきっかけに、「ミライへGO」という合い言葉を打ち出し、主に子どもたちの未来創造をテーマにした活動に力を注いでいる。

導入サポート企業

アイテップ株式会社は、民間企業、自治体、医療機関を対象として、コンサルティングからシステム選定・導入・開発、システムを使う環境の構築、運用保守までトータルでご支援いたします。業種・業界を問わず、適切な職場環境になるようなIT環境を提供させていただきます。

お問合せ先
営業課
TEL
099-225-7654
e-mail
desknets@itep.co.jp

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