株式会社システムアプローチ
様の導入事例
AppSuiteのAPIで実現する業務のスマート化。
勤怠・販売・QR連携で、ビジネス基盤の構築を目指す。


システムアプローチ様は、「コンピュータ技術で社会に貢献」をスローガンに掲げる、東海エリアを中心に自社ソフトウェアの販売をはじめ、システム構築・運用保守など幅広い事業に携わっているIT企業です。2014年、desknet's NEOのパートナー登録認定を受けた後、ライセンス販売だけでなく、desknet's NEOの導入・構築やAppSuiteを使ったアプリケーション開発の請け負いなど、パートナー企業として活躍しています。今回、同社にAppSuiteのAPIを活用し実現した勤怠管理、販売管理システムとの連携などについてお話を伺いました。
<お話を伺った方>
働き方改革の流れを受け、ICT活用の見直し、社内改革の推進について議論されるようになった
システムアプローチ様は、1983年に設立し、ソフトウェア開発やサーバ・ネットワーク構築・運用保守、ユースウェア支援、ハードウェア保守の事業を柱とし、これまで成長を続けてきました。設立当初はMacOS上でのソフトウェア開発に強みがあり、iPhoneが登場すると、iOS上でのソフトウェア開発にいち早く着手するなど、新たなことに挑戦し続けてきたIT企業です。

2005年に旧desknet’sを導入した背景について伺うと、
「グループウェアに目をつけたタイミングは世間に比べて早かったです。すぐに導入を決めたのですが旧desknet’sを利用し始めたばかりのころは社用車を管理するくらいの限定的な活用にとどまっていました」(松本様)
やがて働き方改革の流れを受け、システムアプローチ様でも社内改革の推進について議論されるようになりました。そして働き方改革の一環として、豊富な業務効率化機能を標準で搭載している「desknet’s NEO」を最大限に活用しようと考えたのです。
それまで内製していた社内の情報共有システムの機能を満たし、かつ使い勝手の優れたdesknet's NEOへの移行を決定。ただ当時は、あくまで業務の補完的な活用に過ぎませんでした。そのdesknet’s NEOの活用方法が大きく変わったのはAppSuiteが登場したころでした。AppSuiteはノーコードツールですが、他社製品でも類似のものがいろいろと登場していたので、同社でも複数の製品を比較検討することになりました。
ノーコード・ローコードのツールの中では、 格段に操作が簡単で、データ移行もしやすく、価格もリーズナブルだった
複数のノーコード・ローコードツールを比較検討し、最終的にAppSuiteを選んだのは3つの理由からでした。1つ目は「ローコード開発」をうたい文句にしているソフトウェアよりも「より簡単に」アプリケーション開発ができると期待できたからでした。開発が簡単であれば、誰でも更新や修正ができるため、属人的にならずに済むというメリットがあります。
2つ目の理由は、既存のシステムから多くのデータ移行が可能だったという点です。社内にあふれる情報資源を連携しようとしたときに、想定以上の種類のデータ移行が可能だということがわかり、これまで蓄積された情報資源を有効活用できることが魅力だったのです。そして3つ目の理由が、リーズナブルな価格という点です。長く利用するうえで、導入費用や運用費用の負担が軽いというのは決め手になりました。
※desknet’s NEO導入とAppSuite選定の詳しい経緯についてはこちら

AppSuiteのAPIを利用して、企業経営を支えるシステムの構築にチャレンジ
1. [AppSuite] いつでもどこでも正確な出退勤管理ができる『打刻PRO』。 API連携後、勤務時間の可視化ができるようになり、従業員の働き方への意識改革につながった。
システムアプローチ様は、自社製品として、いつでもどこでも出退勤データの確認ができるアプリケーション『打刻PRO』を開発・販売されています。現在、導入されているのは飲食店が多いとのこと。「レジ用のタブレットを使って出退勤管理をしたいというニーズが多く、当社へ問い合わせを頂くことが多いですね」(可児様)

同社では『打刻PRO』とAppSuiteとの連携により、desknet’s NEOのポータルに勤務時間や残業時間を表示させるようになった後は、各従業員の勤務時間への認識違いが激減。さらに可視化したことによって、従業員の働き方への意識改革につながりました。
※参考:「打刻PRO」
2. [AppSuite] 売り上げをグラフ化。収支が可視化され、 経営の透明性が向上し、従業員の意識も変わった。
「グラフ化する前は、現場のエンジニアたちは会社の調子がいいのか、それとも悪いのかがわからない状態でした。経営に関わる数字を皆さんに共有し、案件ごとの売り上げや工数はもちろん、周囲の人たちがどれくらい働いているのか、可視化することで社員の意識も変わりました」(松本様)。

就労時間の可視化がされたことで一人ひとりの残業時間も減ったといいます。
「私たちは顧客のIT管理をお任せされているケースが多く、サーバ構築もしくは更新などで休日に作業することもあります。残業などに対する見方が厳しくなっている状況下で守るべきところは守りつつ、啓発もしなければなりません。会社としてどういう方向に向かっているのか、意識を示すためにもグラフ化して誰でもいつでも理解できるようになることで勘違いや誤りが減ったのは良かったです」(可児様)
3. [AppSuite] ネオジャパンの『AppSuiteインテグレーター』として活躍。販売管理システムとの連携やQRコードを活用したアプリも検証中。
2024年9月に株式会社ネオジャパンは、「AppSuite」で業務効率化を支援するパートナー企業を認定する「AppSuiteインテグレーター」プログラムを開始しました。そのパートナー企業の1社として、システムアプローチ様は認定されました。現在システムアプローチ様がリリースに向けて検証中のアプリケーションは2つあります。
1つ目は、人の出入りを手軽にタブレットで管理できる、「QRコード」の仕組みです。例えば、展示会のようなイベントがある場合、イベント先の情報についてQRコードを作成しておいて、それを読み取ることで出退勤を記録するというような使い方です。

「現場で顧客対応をする営業の視点で考えると、お客様に来場した際にQRコードを読み込んでいただくように依頼しておけば、お客様の来場状況を確認し、もし来場がまだであれば促すようなアクションにつなげられるので、営業活動を効率化できるのも魅力です」(畔栁様)

「私どものお客様の中には、見積作成をする際、OBCの販売管理システム『商奉行』を利用されている方々がいます。ただ「商奉行」の見積作成機能を利用する場合には上位グレードを選ばないといけません。それにライセンスも利用者数分必要ということで運用コストが大幅に上がってしまいます。そのため、多くのお客様はExcelで見積作成しています。各営業担当者はローカルPCで見積を作成し、管理しているため、ブラックボックス化しています。そこでExcelではなく、AppSuiteで見積作成するようにして受注した案件について「商奉行」のAPI連携でつなげ、自動的に計算されるような仕組みを作れば、コストを抑えつつ、見積について組織として受注や失注などについて可視化ができると考えています」(松本様)
4. [AppSuite] 企業経営をバックアップする「ネコの手シリーズ」をAppSuiteで開発・展開。
システムアプローチ様は、業務管理のデジタル化・DX を支援する AppSuite アプリ集「ネコの手シリーズ」を開発・販売されています。
「現場の皆さんは紙やExcelを駆使してなんとか工夫しながら業務をされている。そういった中小企業の方を対象に、全てグループウェア上で行えるようにしたいという思いで、現場で役立つアプリを提供しています。」(可児様)
※参考:AppSuiteアプリ集「ネコの手シリーズ」
例えば、システムアプローチ様は、お客様からシステムの運用・保守を請け負うことが多く、その際にお客様のIT資産を管理する必要があり、以前からどうにか業務を効率化できないかと検討していました。そこでAppSuiteを活用して作られたのが、システム統合管理のアプリです。
現在利用しているパソコンやプリンタなどのハードウェアや使用しているソフトウェアなどの契約はもちろん、契約期限などを適切に管理する必要があり、システムを管理できるアプリを作成され、「SA システム統合管理」アプリとしてリリースしたのです。

ご担当者のコメント
事業概要
創業40年をこえる、ソフトウェア開発、ユースウェア支援、ハードウェア保守を主軸とするシステム会社です。現在は、出退勤管理アプリ「打刻PRO」や税理士の業務支援「税理Pro」、desknet's NEOのAppSuiteアプリ開発「ネコの手シリーズ」などを展開しています。今後はAppSuiteのAPIを使用して販売系の仕組みを提供しようと検証を進めているところです。

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私自身、経営者ですから社内業務を見ていて、何かこういう便利なものがあればいいなというアイデアが出てきます。同じようにお客様が業務をするなかで「こういうものを作ってほしい」という要望が出てきたら、その声を拾いながらどんどん実現したいです。お客様のちょっとした要望にも大きすぎず、ちょうどいいサイズで発展も期待できるAppSuiteなら応えられるはず。今後もさらなる充実を期待しています。
AppSuiteがノーコードツールで、自分たちの力で現場の業務改善につなげられるということに気づいていないお客様もまだ随分とおられます。今後は、DX推進を行っている方たちに向けてAppSuiteを使って現場が抱える課題を解決する方法が身近にあるということをもっと知っていただけるとうれしいです。
現在、AppSuiteを導入しているけれども課題解決のために活用しきれていないというお客様先を訪問して、要望をヒアリングしている段階です。これからも東海地区を中心に、さまざまな企業規模のお客様について支援を行っていけるのが楽しみです。そのためにもdesknet’s NEOやAppSuiteの認知度がさらに上がっていくとうれしいです。