株式会社エネコム
様の導入事例

中国電力グループの情報通信システムを支える「縁の下の力持ち」。
3万ユーザーを超えるコミュニケーション基盤をいかに構築したか。

株式会社エネコム
事業内容
情報通信業
設立
2003年7月
利用形態
パッケージ版
導入までの期間
2年9カ月
ユーザー数
31000ユーザー
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株式会社エネコム様導入事例

中国地方を代表する中国電力グループの一員として、情報通信事業を展開する株式会社エネコム様は、創立20周年となる2023年7月、社名を変更しました。それに伴い、人々がもっと自由かつ快適にコミュニケーションをとるためのインフラ環境づくりに注力しています。

具体的には、法人向けブランド「EneWings(エネウィングス)」や、コンシューマー向けブランド「MEGA EGG(メガ・エッグ)」において、ネットワーク通信サービスなどを対外的に提供するほか、中国電力グループのシステム開発や保守・運用なども一手に引き受けています。

2020年、従業員のさらなる利便性の高さを追求すべく、中国電力グループ各社のコミュニケーション基盤を刷新。そこで採用されたグループウェアがdesknet's NEOでした。30社を超える企業に順次導入が進み、今ではグループ全体で3万以上のユーザーが日々の業務に欠かせないツールとして活用しています。そうした取り組みの仔細についてお話をうかがいました。

奥本 浩康 様
情報システム事業本部 ITインテグレーション部長
岡戸 影治 様
情報システム事業本部 ITインテグレーション部 EGNサービスチーム マネージャー
導入前の課題

既存グループウェア製品のサポート切れに加えて、スマートフォン未対応など時代にそぐわない仕様が懸念材料に。

株式会社エネコム様および中国電力グループ各社は、2000年代初めにグループウェア製品を導入し、情報共有ツールとして長年使い続けてきました。ところが数年前、メーカー側が製品サポートを終了することを決定したため、それに代わる新たなグループウェアを検討せざるを得なくなりました。

他方で、既存製品に対する物足りなさも感じていました。一つは、スマートフォンに対応しておらず、PCでしか使うことができなかった点。もう一つは、マルチブラウザ対応ではなく、マイクロソフト社のInternet Explorerに限定されていた点です。これらはユーザーの利便性を大きく損なっていたため、システム運用管理者にとって頭の痛い問題でした。

既存グループウェア製品のサポート切れに加えて、スマートフォン未対応など時代にそぐわない仕様が懸念材料に。

「サポート切れがわかった2017年ごろからグループウェア製品のリプレイスを考えねばと思いましたが、グループ各社との調整などにも時間を要し、ずるずると使い続けていました。ただし、スマートフォンやブラウザへの懸念が強まる中、ユーザーニーズに合った製品への切り替えを一気に進めることになりました」

選定理由

絶対条件だった製品のカスタマイズに対応。コストパフォーマンスにも優れていたことが、desknet's NEO採用の決め手に。

新しいグループウェア製品の選定に際して、株式会社エネコム様と中国電力株式会社様、株式会社中電工様の3社で協議を進めていきました。

まずはクラウド版、オンプレミス版のどちらにするかについては、主にセキュリティの観点から、以前と同じく自社サーバでの運用が好ましいと判断し、オンプレミス版を選択。その上で条件を絞り込んでいった結果、最終的に3つのグループウェア製品が候補に残りました。

そして、コスト面やカスタマイズ可能な柔軟性などを総合的に判断し、2018年秋にdesknet's NEOを正式採用します。

「機密情報を扱うことも多いため、セキュリティの担保は最優先でした。グループウェアと各種セキュリティ製品とを連携する必要がありましたし、一部企業から操作画面のユーザーインタフェース(UI)をできるだけ以前のものと近づけて、ユーザーの混乱を避けたいという要望もあったためカスタマイズは必須だったわけです。そうした細かなオーダーに対して柔軟に応じてくれたのがdesknet's NEOでした」

導入前にはグループ各社を回り、担当者を集めた説明会を開いたほか、desknet's NEOの試用版を使ってもらい、日常業務で必要な機能などをヒアリングしました。そのフィードバック結果を随時グループ全体に開示したり、質問も積極的に受け付けたりと、オープンな情報共有を心がけたことが製品導入をスムーズにさせました。

「リプレイスに対する反対意見はありませんでしたし、ユーザーからの戸惑いの声などもほとんどなかったです。ただ、各社それぞれ事情が異なるため、2020年初頭から段階的にグループウェアを切り替えていきました。ユーザー数や取り扱う文書データ量などが多かった中国電力のリプレイス作業が2022年に完遂したことで、プロジェクトはひと段落つきました」

現在、国内外30社以上のグループ企業で、3万1000人を超えるユーザーがdesknet's NEOを利用しています。

導入プロセス

PROCESS
1

導入製品検討

PROCESS
2

製品決定(PROCESS1〜2を約1年6カ月)

PROCESS
3

正式導入(2020年から順次グループ会社で本番稼働)

特に役立った機能
ポータル

社内の情報を1ヵ所に集約してグループウェア上で一括管理

スケジュール

見やすさとわかりやすさを追求し予定調整の手間を大幅に削減

導入後の成果・効果

セキュリティを担保した社員間・グループ企業間での情報共有を実現。
運用コストも大幅削減し、中国電力グループの経営力向上に寄与。

1)社内のコミュニケーションはすべて[回覧・レポート]に統一。セキュアな情報共有が可能に。また、グループ横断のファイル共有は[文書管理]を活用。

最も活用頻度が高く、重宝している機能が[回覧・レポート]です。

「メールは基本的に1:1ですが、回覧・レポートは1:nのコミュニケーションができます。また、メールの場合、引用返信が繰り返されると、以前どのようなやり取りがあったのかを瞬時に把握するのが難しいです。回覧・レポートはリンクボタンを押せば、すぐに履歴を見ることができるため、格段に効率アップとなっています」

回覧・レポートのメリットはそれだけにとどまりません。株式会社エネコム様では従来、情報漏えいなどを防ぐために社内外を問わず、メールの誤送信に対して細心の注意を払ってきました。当然のように、社内宛のメールを社外に送ってしまうなどあってはならないことです。desknet's NEOの導入以降、社内のコミュニケーションはメールを使わず、原則として回覧・レポートに限定したことで、誤送信のようなリスクがほぼなくなりました。

「回覧・レポートは確実に社内だけのやり取りですから、非常に安全だよねと他の従業員からも好評です」

もう一つ、内部での情報共有の観点で言えば、[文書管理]も該当します。こちらは業務資料のファイルなどを適宜シェアして、各自が仕事に役立てています。興味深いのが、社内だけではなく、グループ各社とのファイル共有もしていること。とりわけグループ横断での取り組みが多い株式会社エネコム様にとっては、非常に便利な機能になっています。

特に役立った機能
文書管理

社内の規定集や契約書などの文書を保管・共有

回覧・レポート

社内連絡や報告書提出など、複数人とのコミュニケーションを効率化

2)管理部門などからの全社向け業務連絡は[インフォメーション]で配信。[ポータル]が情報集積の場に。

ほぼすべての従業員は[ポータル]画面を開くところから一日の業務が始まると断言するほど、desknet's NEOは仕事に欠かせない存在になっています。[ポータル]に必ずアクセスするのにはいくつかの理由がありますが、全従業員が関係することといえば、[インフォメーション]の閲覧でしょう。

「社内の重要な情報は[インフォメーション]経由で流れてくるため、それを見ていないと怒られてしまいます(笑)。特にマネジメント層であれば、その情報を部下に転送して、きちんと伝える役割も担っていますので、見逃しは業務上あり得ません」

そのほか、使用率の高い機能は[メール]、[回覧・レポート]、[スケジュール]で、これらは大抵の従業員が毎朝開いているといいます。

「[ポータル]からは、ビジネスチャットの[ChatLuck]等へシングルサインオン(SSO)できるようにシームレスに連携させていますから、従業員にとっての使い勝手は非常に良いはずです」

特に役立った機能
ポータル

社内の情報を1ヵ所に集約してグループウェア上で一括管理

インフォメーション

全社や特定部署向けの通達事項やお知らせを簡単に掲載可能

3)Webサーバを従来の半数以下に。全体の運用管理コストを大幅に削減。

選定理由の一つにコストパフォーマンスの良さを挙げていましたが、こちらの成果はどうだったのでしょうか。結論から言うと、導入コストに加えて、運用管理コストの低減にもつながりました。

「今まではグループ会社用と中国電力用のWebサーバに分かれていて、トータルで11台を運用していました。それが半分以下の5台に。加えて、これまでは独自にグループウェア製品を導入していたグループ会社も、desknet's NEOに相乗りしたことで、われわれが一括して運用管理するようになり、業務効率化を図ることができました」

その結果、グループウェア製品に関して、一ユーザー当たりの月額利用料は100円も下がりました。グループ全体でユーザー数が3万を超えていることを考えれば、大きなインパクトです。

「多くの会社とサービスをシェアして全体コストを下げるのは、グループ経営にとって非常に大切です。さらに、グループウェア製品は一般のエンドユーザーが対象となるため、要望なども多種多様で、運用の手間がかかります。それを当社が一手に引き受けることで、グループ各社の負担が軽減するのは間違いないですし、その分、彼らは本業に専念できるようになります」

なお、desknet's NEOの本稼働から現在まで、システム障害は一度も起きておらず、システム運用管理者にとっても負担が減ったと喜びます。

今後の展望については、[スマートフォン対応]強化のほか、業務アプリ作成ツール[AppSuite]の導入に興味を持つグループ会社へのサポートなどを進めていきたいとしています。

特に役立った機能
スマートフォン版

スマートフォンに最適化された専用インターフェース

AppSuite

非効率な社内業務を簡単にシステム化できる、業務アプリ作成ツール

オプション
自社での導入の検討前に、まずは無料お試しで実際の機能や使いやすさなどを試してみませんか?

ご担当者のコメント

ご担当者のコメント

奥本 浩康 様
情報システム事業本部 ITインテグレーション部長

従来のグループウェア製品と比べても遜色ないどころか、機能によっては質が格段に向上しているため、エンドユーザーからは不満の声など聞かれません。サービスを提供する側の私たちにとっても、システム導入してからずっと安定稼働しているのはありがたいです。以前の製品はしばしば障害が起きて、夜中に対応することもありましたから。サービスは使いたい時にきちんと使える状態であることがいかに重要か、身に沁みています。desknet's NEOを選んで良かったと思いますね。

ご担当者のコメント

岡戸 影治 様
情報システム事業本部 ITインテグレーション部 EGNサービスチーム マネージャー

導入した後でもグループ各社からカスタマイズの要望などが出てきますが、そうしたユーザーの細かいニーズにも応えてくれることに感謝しています。また、提案段階から現在に至るまで、ネオジャパンの技術担当者と営業担当者が一度も替わることなくサポートし続けてくれるのも嬉しいです。

事業概要

会社名・組織名
株式会社エネコム
所在地
広島市中区

中国電力グループの情報通信システム企業。法人向けにはクラウドサービスやDXコンサルティングなどの各種ソリューションを、個人向けにはインターネット接続サービスを提供する。中国電力グループ各社のシステム開発・運用も手掛ける。中国情報システムサービス株式会社(CIS)と中国通信ネットワーク株式会社(CTNet)が合併して、2003年に前身となる株式会社エネルギア・コミュニケーションズが誕生。創立20周年の今年、社名を株式会社エネコムに変更した。

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