そのプロンプト、大丈夫?AIに入力してはいけない情報と、安全な活用の「鍵」

平素より弊社サービスをご利用いただきまして、ありがとうございます。
[ カスタマーサクセス部 ]の小川です。
前回は、AIを「 新入社員 」に例え、RAG(検索拡張生成)システムを使いこなすための
プロンプトのコツについてお話ししました。
実は、その「 新入社員 」とのやり取りの中で、多くの方が不安に感じていることがあります!
それが、「 AIにどこまで情報を教えていいの? 」というセキュリティの問題です。
今回は、プロンプトに含めるべきではない情報と、それらの機密データを安全に活用するための
「 RAG 」の役割について解説いたします。
■プロンプトに含めない方が良い「 3つの情報 」
一般的な生成AIを利用する際、以下の情報は入力しないのが鉄則です。
(1)個人情報
顧客の氏名、メールアドレス、電話番号など。
(2)機密情報(営業秘密)
未発表のプロジェクト資料、独自の技術、戦略会議の議事録など。
(3)社外秘の内部ルール
公開を想定していない社内規定や人事評価の基準など。
なぜダメなの?と思う方もいらっしゃると思います。
それは、AIサービスでは、入力された情報がAIの「 学習データ 」として再利用される可能性があるためです。
もし機密情報を入力してしまうと、巡り巡って他社のユーザーへの回答にその情報が混ざってしまう…
というリスクがゼロではありません。
■だからこそ「 RAGシステム 」が頼もしい!
「 機密情報が使えないなら、AIで社内資料の要約や分析はできないの? 」と思われるかもしれません。
ここで登場するのが、前回ご紹介したRAG(検索拡張生成)です。
RAGは、AI本体に情報を学習させるのではなく、社内の「 信頼できる情報源 」をその都度見に行く
仕組みです。これにより、AI自体に秘密を教え込むことなく、安全に機密データを活用した回答が
得られるようになります。
つまり、RAGを使えば、「 社外に出せない極秘マニュアル 」を「 新入社員 」にその場だけで
こっそり見せて、仕事をしてもらうといった使い方が可能になります。
■安全に、かつ正確に使いこなすために
RAGシステムを利用すれば情報の安全性は確保されますが、「 正確 」で「 実用性 」の高い回答を
得るためには、前回のテクニックが活きると信じています。
RGC Prompting(構造化プロンプト):
「 提供した社内資料のみを使って回答して 」という「 制約条件 」を課すことで、
AIの妄想(ハルシネーション)を防ぎます。
Chain-of-Thought Prompting(思考の連鎖):
複雑な経緯を持つ議事録から、特定の決定事項とその根拠を抽出したい場合に特に有効です。
前回の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
https://www.desknets.com/neo/users/media/popular/16179/
■ルールを守って「 最高で最強の相棒 」に
RAGシステムは、社内情報を守りながら活用できる強力なツールです。
「 入力してはいけないもの 」を正しく理解し、適切なプロンプトで指示を出す。
この一工夫で、AIは皆さまの業務を支え、安全で頼もしいパートナーになってくれると思います!
では、またお会いしましょう!
■お問い合わせ先
株式会社 ネオジャパン カスタマーサクセス部
E-mail:csuccess@desknets.com