RAGシステムで成果を出すコツは「 プロンプト 」にあり!

平素より弊社サービスをご利用いただきまして、ありがとうございます。
[ カスタマーサクセス部 ]の小川です。
今回は、社内情報活用に欠かせないRAG(検索拡張生成)システムを、
さらに強力に使いこなすための「 プロンプト 」のコツについて、少しお話ししたいと思います。
■RAGとは?
RAGとは、生成AIが回答を生成する際に、社内の規定集やマニュアル、
過去の議事録などの「 信頼できる情報源 」を検索し、その内容を参照しながら
回答する仕組みです。
[ イメージ図 ]

これにより、AIが学習していない情報や、外部に漏らせない機密性の高い情報に基づいた、
信頼性の高い回答が得られるようになります。
■RAGシステムを「 新入社員 」に例えてみましょう!
以前の記事で、AIを「 ポテンシャルのある新入社員 」として扱う感覚を持つことを
お勧めしました。
https://www.desknets.com/neo/users/media/popular/15701/
RAGシステムは、この「 新入社員 」に、「 社内マニュアル(検索で得た情報) 」
と「 具体的な指示書(プロンプト) 」をセットで渡すようなものです。
想像してみてください。いくら優秀な新入社員でも、膨大なマニュアルだけを渡されて
「 あとはよろしく! 」と言われたら、何をどう報告すべきか迷ってしまうはずです。
だからこそ、「 このマニュアルのこの箇所を引用して、初心者にも分かりやすく要約してほしい 」という
具体的な指示(プロンプト)が不可欠なのです。
プロンプトを磨くことは、RAGシステムのアウトプットの「 正確性 」と「 実用性 」を高める
精度を底上げする鍵となります。
最近ではAIの進化によりプロンプトの重要性が軽視されがちですが、RAGを実務で使いこなす上では、
依然として強力な武器になると私は考えています。
■私が学んで良かったと思う、RAGシステムで特に有効なプロンプトテクニック
RAGシステムでは、AIに「 検索結果をどう扱うか 」を明確に指示することが重要です。
ここでは、そのために特に役立つと思う2つのテクニックをご紹介します。
1.RGC Prompting(構造化プロンプト)
RGCは、Role(役割)、Goal(目的)、Constraint(制約条件)などを明確に
区分けして指示する手法です。RAGシステムにおいては、特に「制約条件」が重要になります。

このテクニックを使うことで、AIは「 提供された情報 」という制約の中で、正確に、
かつ求められた役割(人事担当者など)として回答するようになります。
2.Chain-of-Thought (CoT) Prompting(思考の連鎖)
CoTは、AIに「 結論に至るまでの思考プロセス 」を段階的に出力させる手法です。
RAGシステムでは、検索結果が複数に分かれている場合や、複雑な質問に対して有効です。
[ なぜ有効なの? ]
RAGシステムは、質問に対して複数の「 情報のかけら(チャンク) 」を検索してきます。
AIは、これらのかけらを論理的に統合して、一つの回答を導き出す必要があります。
CoTを指示することで、AIは以下のようなプロセスを踏むことができます。
1.Thought:ユーザーの質問を理解し、提供された情報の中から関連性の高い箇所を特定する。
2.Thought:特定した情報(チャンクA/チャンクB)を比較・統合し、矛盾がないか確認する。
3.Answer:統合した情報に基づき、最終的な回答を生成する。
この「 思考の見える化 」によって、AIは論理的な飛躍を避け、より正確で、
根拠の明確な回答を生成できるようになります。
[ 例:議事録要約・アクション抽出プロンプト ]
具体的な指示(プロンプト)にCoTを組み込む際は、以下のように「ステップごとの思考」を明示させること
がポイントです。
(プロンプトの記述例)
あなたは、情報の整理と構造化に長けたビジネスアシスタントです。
以下の手順(思考プロセス)に従って、議事録の内容を分析し、ステップごとに書き出してください。
1.コンテキストの定義:この会議の目的と、要約を誰が何のために利用するかを仮定して定義してください。
2.情報の抽出と分類:議事録から【 決定事項 】【 保留事項/未決の論点 】【 重要な発言 】を漏れなく
抽出してください。
3.内容の要約:手順2で抽出した情報を基に、短時間で把握できるよう構造化して要約してください。
4.アクションアイテムの特定:「誰が・いつまでに・何をするか」を明確にしたリストを作成してください。
不明な点は「要確認」と明記してください。
議事録本文
(ここに既存の議事録を貼り付ける)
■プロンプトを磨いてAIを「 最高で最強の新入社員 」に!
RAGシステムは、社内情報を活用する上で非常に強力なツールですが、
その真価を発揮させるには、「 具体的な指示 」が不可欠です。
AIを「 ポテンシャルのある新入社員 」だと思って、RGCで「 守るべきルール 」を、
CoTで「 考える手順 」を明確に伝えてあげると回答精度も上がり、これにより、
やり直しコストを大幅に低減できます。
この一工夫が、皆さまの業務効率化、生産性向上を後押しすることを願っています。
では、またお会いしましょう!
■お問い合わせ先
株式会社 ネオジャパン カスタマーサクセス部
E-mail:csuccess@desknets.com
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みなとデスクネッツ編集部
もっと使いやすいデスクネッツを働くみなで作っていきたい!
desknet's NEOをお使いいただいている皆さまがもっとデスクネッツを使いこなし、業務効率化をしていただくため、
現場目線で活用術や新バージョン情報をお伝えしていくメディアとして記事を執筆しています。
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