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つながる日報、減るミス:前回距離を次回に自動セットするAppSuite改造術

1on1個別相談会を担当している、カスタマーサクセス部の橋本です。
AppSuiteで入力画面を作成して集計していく中で、
「毎回入力するのが手間だな」と感じることはありませんか?
今回は、運転日報を例に、前回の「終業時走行距離」を次回の「始業時走行距離」に
自動表示させる仕組みをご紹介します。
■改善前
始業時のメーター値を毎回確認し、手入力していた。
■改善後
運転日報の入力時、直近に提出された該当車両の
「終業時走行距離」を「始業時走行距離」に自動表示。
本記事では、アプリライブラリにある運転日報を修正する形でご案内させていただきます。

運転日報のアプリケーションは、アルコールチェック&運転日報に含まれております。
車両管理と連携設定されておりますので、是非ご活用ください。
詳細については、こちらをご覧ください。
📋 概要
参照データ一覧を活用し、車両番号をキーとして過去の運転日報履歴を参照。
履歴の有無に応じて、初期値または前回の終業時走行距離を自動表示します。
1.新規部品の配置
①~③の部品は運転日報で既に配置されている部品です。
④~⑥は新たに部品を配置してください。

2.参照データ一覧の設定
■参照先アプリケーション: 運転日報アプリ
■関連データを見つける条件
┗参照先アプリケーションの部品: 車両番号
┗このアプリケーションの部品:車両番号
■表示する部品:
┗日報日付
┗車両番号
┗始業時走行距離(新)
┗本日の走行距離
┗終業時の走行距離

3.部品名:始業時走行距離(新)の計算式を設定
IF(
COUNTIF({{運転日報履歴}}.{{日報日付}},
{{運転日報履歴}}.{{日報日付}}<{{日報日付}})=0,"",
VALUE_OF_MAX({{運転日報履歴}}.{{終業時の走行距離}},
IF({{運転日報履歴}}.{{日報日付}}<{{日報日付}},
{{運転日報履歴}}.{{日報日付}},""))
)
┗計算結果の表示形式「数値」に設定
4.部品名:終業時の走行距離の計算式を修正
SUM({{始業時走行距離(新)}},{{本日の走行距離}})
 
┗計算結果の表示形式「数値」のまま
 
 
5.おさらい/ポイント
VALUE_OF_MAX関数
┗機能: 最大値の行から別の値を取り出す
┗用途: 最新日付の終業時走行距離を取得
 
COUNTIF関数
┗機能: 個数を数える
┗用途: 過去の日報履歴の件数をチェック
 
 
 
📈 運用の注意点

⚠️ 部品の注意点

🎯 まとめ
AppSuiteの自動計算部品と参照データ一覧を組み合わせることで、
手動入力のミスを減らし、運転日報の入力作業が大幅に効率化されます。
特に複数車両を管理する企業や、正確な走行距離管理が求められる業務において、
その効果を発揮しますので、業務の標準化にむけて、是非ご検証ください。
 
■お問い合わせ
本件に関するお問い合わせや、
その他パターンでうまくいかない場合は、下記までお気軽にご連絡ください。
株式会社ネオジャパン カスタマーサクセス部
TEL: 045-640-5921
Email: csuccess@desknets.com