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【AppSuite アプリ連携のコツ】 インプットとアウトプットの関係

1on1個別相談会を担当しているカスタマーサクセス部の橋本です。
集計に関するご相談が多く、
過去の記事では「前年売上や目標との対比・差分」の集計方法をご案内しました。
今回は、月次レポートの作成手法についてご案内します。

上記のように、インプットアプリ単体でも簡単な集計は可能ですが、
月次レポート用途にはアウトプットアプリとの組み合わせを推奨しています。
 
設定は非常に簡単です。
今回は「売上報告」と「月次報告」を例にご説明します。
 
インプットアプリのイメージはこちら

アウトプットアプリのイメージはこちら

1. 売上報告(インプットアプリ)
■必要な部品(例)
日付部品: 売上日
文字(一行)部品: 商品名
数値部品: 数量
数値部品: 単価
自動計算部品: 売上金額
自動計算部品: 集計対象キー部品
文字(一行): 顧客名
ユーザー選択部品: 営業担当
■売上金額の計算式
{{数量}} * {{単価}}┗計算結果の表示形式「数値」に設定
■集計対象キー部品の計算式
DATE_FORMAT({{売上日}}, "yyyy-MM")┗計算結果の表示形式「文字」に設定
2. 月次報告(アウトプットアプリ)
■必要な部品(例)
日付部品: 集計基準日
参照データ一覧: 売上報告参照
自動計算部品: 集計対象キー部品
■集計対象キー部品の計算式
DATE_FORMAT({{集計基準日}}, "yyyy-MM")┗計算結果の表示形式「文字」に設定
■参照データ一覧の設定
参照先アプリケーション: 売上報告
関連データを見つける条件
┗参照先アプリケーションの部品: 集計対象キー部品
┗このアプリケーションの部品:集計対象キー部品

この設定により、指定月のデータが参照データ一覧に表示されます。
表示されたデータに対して、以下の自動計算部品で集計します。
①指定月の売上合計
SUM({{売上報告参照}}.{{売上金額}})②指定月の売上件数
COUNT({{売上報告参照}}.{{売上日}})③指定月の平均売上金額
AVERAGE({{売上報告参照}}.{{売上金額}})④指定月の最高売上金額
MAX({{売上報告参照}}.{{売上金額}})⑤指定月の最低売上金額
MIN({{売上報告参照}}.{{売上金額}})⑥最高売上の顧客名
VALUE_OF_MAX({{売上報告参照}}.{{顧客名}}, {{売上報告参照}}.{{売上金額}})⑦最少売上の商品名
VALUE_OF_MIN({{売上報告参照}}.{{商品名}}, {{売上報告参照}}.{{売上金額}})計算結果の表示形式について、
①~⑤は「数値」に設定してください。
⑥と⑦は「文字」に設定してください。
3.おさらい/ポイント
インプット側とアウトプット側ともに、
キー部品は必ず共通化してください。
※現在運用中のアプリケーションで実装した場合は、
自動計算部品の再計算を実行してください。
■この構成のメリット
・売上日を入力するだけで {{集計対象キー部品}} が自動決定
・手動でのプルダウン選択が不要
・日付ベースで確実に分類されます。
・二重入力をなくすことで、集計業務を簡素化
集計アプリでは {{集計基準日}} を設定するだけで、
その月のすべてのデータが自動で {{参照データ一覧}} に表示されます。
例: {{集計基準日}} = 2025年10月1日 → 2025年10月のデータを集計
例: {{集計基準日}} = 2025年11月5日 → 2025年11月のデータを集計
■補足・注意点
・{{売上日}} が空欄のデータは集計対象から除外されます。
・{{売上日}} が空欄の場合、DATE_FORMAT 関数でエラーになる可能性があります。
※空欄時のガード(IF で空文字を返す等)の実装を推奨します。
・{{集計基準日}} はその月の任意の日付でOKです。
1日でも15日でも31日でも同一結果となります。
■締め日について(例: 20日締め)
1日〜末日の集計期間でない場合、
例えば20日締めのお客様は、キー部品を次のように設定してください。
※インプット/アウトプット双方で修正してください。
■集計対象キー部品を20日締めとする計算式
IF(
DAY({{売上日}}) <= 20,
DATE_FORMAT({{売上日}}, "yyyy-MM"),
DATE_FORMAT(DATE(YEAR({{売上日}}), MONTH({{売上日}}) + 1, 1), "yyyy-MM")
)動作については以下となります。
{{売上日}} が1〜20日の場合: その月の年月
{{売上日}} が21〜31日の場合: 翌月の年月
例: {{売上日}} = 2025年10月25日 → “2025-11″(11月締め分として扱う)
■その他活用例
【1】顧客単位の月次集計
顧客名の文字列を結合させた集計対象キー部品としてください。
■インプットアプリ側の計算式
DATE_FORMAT({{売上日}}, "yyyy-MM")&{{顧客名}}■アウトプット側の計算式
DATE_FORMAT({{集計基準日}}, "yyyy-MM")&{{顧客名}}※インプット側と同じ部品タイプの「顧客名」を事前に配置してください。
【2】営業担当毎の月次集計
営業担当のユーザー選択部品を結合させた集計対象キー部品としてください。
■インプットアプリ側の計算式
DATE_FORMAT({{売上日}}, "yyyy-MM")&{{営業担当}}■アウトプット側の計算式
DATE_FORMAT({{集計基準日}}, "yyyy-MM")&{{営業担当}}※インプット側と同じ部品タイプの「営業担当」を事前に配置してください。
※ユーザー選択部品の場合には、単数選択のみ利用可能です。
【3】年度単位や対比をご希望のお客様
以下の記事をご覧いただき、集計対象キー部品を修正してください。
▼年度・半期・四半期の表現
▼対比や差分の表現
▼上記でご紹介したサンプルアプリのテンプレートはこちら
ダウンロード
▼利用いただく際の注意事項
・サンプルアプリとなりますので、お客様の環境・運用に応じて編集いただきご利用ください。
・V9.5よりも古いバージョンをご利用の場合、テンプレートをインポートすることができません。
▼テンプレート登録方法に関する説明動画はこちらをご覧ください。
■お問い合わせ
本件に関するお問い合わせや、
その他パターンでうまくいかない場合は、下記までお気軽にご連絡ください。
株式会社ネオジャパン カスタマーサクセス部
TEL: 045-640-5921
Email: csuccess@desknets.com
WRITER
                   
                    WRITER
                        みなとデスクネッツ編集部
                          
                        
                        もっと使いやすいデスクネッツを働くみなで作っていきたい!
desknet's NEOをお使いいただいている皆さまがもっとデスクネッツを使いこなし、業務効率化をしていただくため、
現場目線で活用術や新バージョン情報をお伝えしていくメディアとして記事を執筆しています。                      
                    
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