アップスイート活用術

【AppSuite 自動計算のコツ】空白や値なしを判定しよう!

1on1個別相談会を担当しているカスタマーサクセス部の橋本です。
「ある部品の値が空欄のときに、こうしたい/ああしたい」と試行錯誤しても、
うまく動作しないというご相談をいただきます。

原因として、ISBLANK関数が未使用であることが考えられます。
例えば、値引き金額の入力欄を用意し、値引きがない場合には空欄にすると、
なぜか「#N/A!」となることはありませんでしょうか。

左が成功例、右がエラーの例です。


【ケース1:値引き金額が空欄の場合を考慮する】


<計算式のNG例>
IF({{④値引き金額}}="",{{③税込金額}},{{③税込金額}}-{{④値引き金額}})

上記は一見エラーにならないように見えますが、
{{値引き金額}} = “” の条件が誤りです。
空欄判定にはISBLANKを使用してください。

<計算式の成功例>
IF(ISBLANK({{④値引き金額}}),
{{③税込金額}},{{③税込金額}}-{{④値引き金額}})


【ケース2:表部品の「未登録(未記入)」判定】


フォロー履歴を記録する「表部品」を配置した場合、
ISBLANK関数では未記入判定ができません。

<計算式のNG例>
IF(ISBLANK({{フォロー履歴}}.{{フォロー日}}),"履歴なし","履歴あり")

実行すると次の警告が表示されます

ISBLANK関数で検査対象となる部品は、
数値、日付、日時、時刻、複数選択または文字となります。

表部品の場合には、以下のようにCOUNT関数を利用しましょう。

<計算式の成功例>
IF(COUNT({{フォロー履歴}}.{{フォロー日}})=0,"履歴なし","履歴あり")


【ケース3:参照データ一覧の空欄を判定する場合】


同一顧客の履歴を表示する「参照データ欄」を配置した場合も、
ISBLANKでは「該当するデータなし」を判定できません。

<計算式のNG例>
IF(ISBLANK({{同一顧客の履歴}}.{{得意先コード}}),"履歴なし","履歴あり")

表部品と同様に、次の警告が表示されます。

<計算式の成功例1>
IF(COUNT({{同一顧客の履歴}}.{{得意先コード}})=0,"履歴なし","履歴あり")

[注意点]
成功例1では、データ登録時点では0件のため「履歴なし」と表示されますが、
該当データを登録後に当該レコードを編集すると「履歴あり」に変わります。
(同一アプリケーションを参照する際、当該レコード自身も参照対象に含まれるためです)


<計算式の成功例2(当該レコードを除外)>

IF(COUNTIF({{同一顧客の履歴}}.{{得意先コード}},
{{同一顧客の履歴}}.{{案件NO}}<>{{案件NO}})=0,"履歴なし","履歴あり")


[補足]
データIDは計算式で利用できないため、
案件NOのような重複しない番号を条件に用いてください。


その他、チェックボックスを含む部品タイプの空欄判定にISBLANKを利用する例もあります。右上の検索ボックスから関連する記事をご覧ください。

本件に関するお問い合わせや、
その他パターンでうまくいかないことがございましたら、
下記までお気軽にお申し付けください。

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ネオジャパン カスタマーサクセス部
TEL:045-640-5921 Email:csuccess@desknets.com

WRITER
みなとデスクネッツ編集部
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みなとデスクネッツ編集部
もっと使いやすいデスクネッツを働くみなで作っていきたい! desknet's NEOをお使いいただいている皆さまがもっとデスクネッツを使いこなし、業務効率化をしていただくため、 現場目線で活用術や新バージョン情報をお伝えしていくメディアとして記事を執筆しています。
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