desknet's NEO 未来につながる働き方会議 デスクネッツ女子編

「未来につながる働き方会議」とは?

働き方改革をはじめ、仕事のあり方の見直しが
社会に広まっています。
ワークライフバランスの推進は、
プライベートの充実はもちろん、
生産性向上やモチベーションアップなど
仕事面のメリットも大きいもの。
株式会社ネオジャパンは、500万人以上の
利用実績をもつグループウェアdesknet's NEO
(デスクネッツ ネオ)の
開発会社として、
ユーザーと語らいながら価値ある働き方を考える
「未来につながる働き方会議」を立ち上げました。
皆さんも一緒に考えてみませんか?

デスクネッツ ネオとは?
desknet's NEOは働きやすい環境を作る
・働く人を支えるツールです

女性がホントに働きやすい社会って?
彼女たちの本音に
ヒントが隠されていた!

働き方改革が話題の昨今ですが、果たして
女性が求めているものになっているのでしょうか?
さまざまなバックグラウンドを持つ女性に、
働き方改革について本音で語り合っていただきました。
そこには、女性がより活き活き働き、
活躍するためのヒントが隠されていました!

デスクネッツ女子会メンバー4名の写真
Theme 1
デスクネッツ女子会メンバー4名で談笑している様子

働き方を変えるって、自身の意識改革がやっぱり大切

−「働き方改革」が盛んになってきていますが、皆さんの会社ではどうでしょう?働き方が変わった!と実感することはありますか?

残業が減ったことは間違いないですね。事前に申請しないと残業できない仕組みになったのですが、そこに残業理由を書く必要があるんですよ。あいまいだと却下されるので、残業へのハードルが高くなり、平均残業時間はひと月あたり5時間程度と、大きく削減されました。やればできるんだな、と思ってます(笑)。

星さん
水上さん

もともと残業が少ない社風なので、社内で大きく変わったと感じることはないですが、社外の友人からは、以前はがむしゃらに長時間働く人が評価されたのに、今は就業時間内に終わらせたり、積極的に休みを取ったり、集中的に仕事をしてメリハリをつけられる人も評価されるようになった、と聞きます。社会の意識が変わってきているのかな、と感じます。

男性が育児に関わることも増えてきましたね。育児休暇や時短制度を活用する男性社員も出てきています。

髙崎さん
星さん

確かにそうですね。今は学校行事など家族のイベントで休みを取ることも当たり前ですが、10年前はそんな雰囲気はなかったと思うので、本当に社会が変わってきました。

弊社は産休や育休からの復職率がほぼ100%なんです。私自身も保育園に通う子どもがいるのですが、子どもの具合が悪いときには心配してくれて「早く帰ったほうがいいよ」と促してくれるなど、子育てに理解がある同僚ばかりで助かっています。以前働いていた会社では、一人目の産休明けの時に、自分の気持ち的にも会社を休みづらくて、風邪気味の子どもを保育園に無理やり連れて行って、すぐ呼び出しの電話がかかってきたことがありました。夫とどちらが休むか悩んだり、調整にも苦労しました。

田形さん
−社会の意識が変わってきていることは実感されているんですね。一方で、働く時間が短くなったとはいえ、仕事量は変わっていない、もしくは増えているとも聞きます。

増えてます!朝、出社した時点で1日のToDoをチェックして、優先順位を付けるのですが、あまりのToDoの多さに呆然とすることもあります(笑)。

水上さん
星さん

私も年々増えています!

私も年次が上がるにつれ、増えていますね。星さんは責任のある立場なので、仕事のコントロールで難しい面もあると思いますが、どんな工夫をしていますか?

髙崎さん
星さん

私自身が会社の残業削減の旗振り役なので、自分がまず時間内に終わらせなくては!とのプレッシャーがあります(笑)。「絶対に終わらせる!」の気合が一番大事で(笑)、次に周囲を上手に巻き込んでいくことでしょうか。例えば、難しい課題を解決しなければならない時、ひとりでは時間ばかりかかるので、周りの人の知恵を借りたりしていますね。

わからないことは抱え込まない。早めに周りの人に質問して解決することが大事ですね。

髙崎さん
田形さん

私は仕事量に変化はないのですが、保育園のお迎えがあるので、17時半には絶対に会社を出ないといけません。他の社員はオンタイムなので、打ち合わせ中に離席し、必要な報告や連絡ができないまま退社することも多いです。ですので、移動の時間にチャット連絡をしたり、朝早めに家を出て電車の中で子どもの学校関係の連絡をしたりしています。

すごい!私、電車の中で何かをするということが苦手なんですよ。

水上さん
−苦手な方、多いですよね。でも、時間の有効活用は大事です。時間のやりくりで工夫していることはありますか?
田形さん

朝早く起きるの、いいですよ。電車で考えごともしやすいですし、早い時間は社内が静かで仕事もはかどります。

私も余裕を持って早めに家を出ています。バタバタと会社に着くと、ひと息入れて落ち着くだけで時間が過ぎてしまうじゃないですか(笑)。すぐに仕事に集中できるようにコントロールしています。

星さん
水上さん

私は満員電車がとても苦手なので、私も早めに家を出ています。始業時間にはすぐ実務に入れるようにしています。

皆さん、すごい(笑)。私は、余裕を持ちたいと思いつつギリギリの時間に起きることがしょっちゅうで…。早く起きて好きな英語を勉強して、温かい朝食を作って、焦らず出社したいんですけど…。この機会に反省します(笑)。

髙崎さん
−ついダラダラしちゃうという人は多いと思います。どうすればメリハリのある時間の使いかたができるのでしょうか?

私、昔はマンガを描いたりゲームにハマったりと趣味に没頭していたので、毎晩3時すぎに寝ていました。今思えば、寝不足で仕事のパフォーマンスが落ちていたと思います。ここ数年は、予定のあるなしに関係なく、その日の帰る時間を朝に決めています。そこから逆算して、お昼までにこの仕事を、15時にはこれを終わらせようと決める。これで業務が効率的になりましたし、日々の仕事が明確になれば「明日は出社直後から猛ダッシュで働かないと間に合わないから早く寝よう」といった感じで生活リズムも良い方向に向かいました。

星さん
田形さん

そうそう、私も保育園の送迎があり、必然的に帰る時間が決まったので、「逆算して仕事」ができるようになりました。

私は帰りにジムの予定を入れたり、英語の勉強の時間を作ったりしました。残業しがちだった自分にプレッシャーをかけるという(笑)。まだまだ皆さんのようにはいきませんが、意識改革を実践中です!

髙崎さん
−まずは自分の意識を変えないと、ということですね!
田形さんと水上さんの写真
Theme 2
星さんと田形さんと水上さんの写真

「女性らしく」じゃなく「自分らしく」働きたい!

−ところで、社会全体としてはまだまだ仕事とプライベートの両立ができないという人も多いようです。働き方改革の制度設計が女性にマッチしていないのでは?との声も聞かれます。2015年に「女性活躍推進法」(※1)が成立し、2020年までに女性管理職を30%にするなどの目標が定められましたが、女性の管理職が増えた実感は薄いですし、目標未達成の企業も多いです。これについてどんな意見をもっていますか?
※1 女性活躍推進法……女性の仕事での活躍を推進を義務づけた法律

戸惑っている女性も多いかもしれません。女性活躍の度合いを管理職の割合で測られると、ちょっと心配にもなります。

星さん
水上さん

女性の活躍が必ずしも管理職を増やすことと結びつくわけではないですからね…。色々な環境がそろえば管理職を望む女性も増えるかもしれません。でも、それがない状態で「30%」という数字が目的になったら、悩む女性がでると思います。

私の世代(20代)では昇進を望んでいないという女性の声もよく聞きます。ただそれは、「働く意識が低いから」ではなく、どんな昇進メリットが女性にあるのかが見えないからだと思うんです。管理職になれば責任や精神的負担が大きくなり、時間的な拘束も強くなる。でも「管理職として仕事をこなす」みたいなイメージが持てず、昇進リスクに目がいってしまうのかもしれません。

髙崎さん
水上さん

ですよね。男性だって、昇進リスクがやたらと目に入れば管理職になりたくないと思います。

最近の新入社員アンケートで「出世したいとは思わない」と考える人の割合が男女ともに増えていると聞きました。年代別で、上昇志向、管理職志向に差があるのでは?

星さん
田形さん

これって「何のために働くのか」につながる話ですよね。全員が管理職になるために仕事をしているわけではないですし。

−世界男女格差ランキングで日本は153カ国中121位と下位なので、政府は何とか男女格差をなくしたいと考えているとは思います。

女性管理職の割合を海外とよく比較されますが、管理職に求められていることはどの国も同じなのでしょうか?

水上さん
星さん

日本で求められる管理職ばかりではないですよね。お互いの状況をよく理解できる仕組みや社風があれば、業種によっては管理職がいなくても回せる職場だってつくれます。

−近年話題の「ティール組織」(※2)がそうですね。管理職を必要とする階層的な指示系統を減らしていく傾向もあり、考えさせられます。
※2 ティール組織……目的に向かって組織の全メンバーが多くの意思決定を自律的に行える組織のこと

女性が活躍していないという課題は、男女関係なく社会全体、会社全体、社員全体をフラットに見て分析しないとダメですよね。

田形さん
水上さん

女性の状況を把握して課題分析するのは良いことだと思います。女性が管理職になるためにどうするか、ではなくて、改めて働く環境や仕事内容を見直す機会になれば良いですね。

−「今ある管理職ポストに女性をどう就かせるか」だけではなく、「今ある管理職ポストを女性に合う形にどう変えるか」も大事ということですよね。

今は男女問わず「どう生きたいか」を軸に働き方を考えている人が多いと思います。ただ、自分がいなくなっても誰かが簡単に代わりを担えるような仕事ばかりでは、男女ともに上昇志向は持てないし、働くことへの意識も上がらないと感じます。

髙崎さん
星さん

そうそう、管理職になるかどうかが問題ではないですよね。一方で、社員が常にキャリアアップしていかないと会社は立ち行かないですし、仕事の実力を上げたいと思う人にとっては、スキルの磨きやすい職場はやっぱり嬉しい。それには、性差に関わらず、早い段階から適正な評価が与えられて、フィードバックもされること。また、裁量を与えられ、責任に伴うやりがいも感じられることが必要です。それらによって自然とキャリアアップしていく土台が形成されれば…とは思いますが、これは理想でなかなか難しいですよね(笑)。

−「キャリアアップ」の「キャリア」って、役職だけに限定されない、広い意味ももたせられますよね。

そうなんですよね。私が憧れる働く女性像は、管理職ではありません。会社にとらわれない技術やスキルを身に着けて、仕事をする意味を自分の中で確立している人に憧れます。

水上さん
田形さん

私自身は仕事が好きで、仕事の中で自己実現をしたいという考えを持っていて、ゆくゆくはマネジメントの仕事にチャレンジしたいです。ですが、これは私の場合であって、自己実現の場は、会社でも家庭でも地域でも、どこでも良いと思います。

−「女性活躍推進法」でいわれる管理職が女性の求めるものでなければ、かえって女性を悩ませる取り組みになりますね。また、女性が「自分らしく」働ける職場づくりには、男性の協力も欠かせません。

「イクメン」という言葉が恥ずかしいくらい、男性が育児や家事に関わることが一般的になってきましたね。

田形さん
髙崎さん

でも、ワンオペ育児の問題はよく聞きますよね。

それは、企業側の男性への配慮が足りないことにも原因があると思います。女性の育児休暇や時短勤務は活用が進んできましたが、未だに男性は育休や時短が取りにくいですよね。制度があっても活用できないのは、会社や周囲に認めない雰囲気があるから。

星さん
髙崎さん

出産を機に、いつの間にか女性が家庭寄り、男性が仕事寄りになって、それぞれが依存し合う関係になることがよくあると聞きます。それでは、病気や離婚など不測の事態が起きたときに、立ち行かなくなることが心配です。また、働いて家族を養わなければ!と責任を強く背負っている男性も多いと思いますが、女性が働き方を自分で選択できて、社会での存在価値を増していけば、男性の負担も減ると思います。

女性が働きやすくなると、お互いが得意なことを分担できるという点で女性も男性もラクになりますよ。うちは共働きでそれを実感しました。

田形さん
−つまり「男(夫)だからコレ」「女(妻)だからコレ」と役割り分担するのではなく、「僕はこれが得意だから」「私はこれが得意だから」で役割りが分け合えるようになる。そうすれば、そもそも生産的ですよね。

男女格差の問題は、制度を変えれば良いわけではなく、社会全体の問題なのだから働く人すべてを対象にした制度や労働環境、仕事そのものについて考えて取り組んでいく必要がありますよね。そこに男性の意識が追いついていないようにも思います。

水上さん
−「形は作ったから、あとは女性、頼むよ」みたいなことになれば、女性はつらいです。

働き方を選択できる機会は男女平等に与えられるべきだと思いますし、家族や子どもと過ごす時間の幸せや育児の楽しさ、仕事の喜びも男女平等に感じられれば良いな、と思います。

髙崎さん
−女性と男性が平等に生活も仕事も分け合えれば、より深い「喜びのシェア」ができるかもしれません。お互いに「こんな苦労もしてたんだ」って思う機会もでてくるでしょうし(笑)
女性4名の写真
Theme 3
髙崎さんと星さんの写真

働き方を選べる社会へ。でも、スキルアップが必要!

−皆さんのお話を聞いていて、男女関係なく、ひとりひとりが働き方を選択できる社会にしていきたいと感じました!では具体的に、皆さんは今後どのように働きたいと考えていますか?

育児との両立は大変ですが、広報としてのびのびと仕事をしています。これからも自分の可能性を広げていきたいです。

田形さん
水上さん

私は、これから出産したいとも考えているので、働き方を変えるタイミングが近い将来あると思います。その時に自信を持って働き方を選択できるよう、今はスキルアップをしたいです。

私は今の状況に満足しているので、このままフルタイムで責任ある仕事をしていきたいです。ただ、将来は親の介護などを考える必要もでてくるかもしれません。

星さん
田形さん

介護離職の問題はこれからどんどん大きくなりますよね。私も今は子育てで勤務時間に制限がありますが、子どもの手が離れたら次は介護があるかもしれません。その時のためにも、働き方を選べるようにすることはとても大切。

時短勤務や自宅勤務制度など、働きやすい環境は整ってきていると思うんです。ただ、制度を利用して働き続けるためには「会社になくてはならない人」と周りから思ってもらえる存在になることも大切と思います。仕事の知識やスキルだけでなく、より信頼される自分でありたいですね。

星さん
髙崎さん

私は人事部なので、働きやすい環境づくりも仕事のひとつ。女性の立場が弱くならないようにしたり、女性の雇用を増やすことも大切だと思っています。実は私、前職で女性だけの職場も経験したのですが、社内のコミュニケーションを円滑にするには男性の力も必要だと感じることが多々ありました。女性と男性がともに活きる環境を作っていきたいです。

−皆さん、それぞれ方向性は違いますが、スキルアップが大事という思いは共通していますね。

同僚などとの信頼関係があれば、働き方も選びやすくなると思います。私は今まで情報やスキルをインプットする立場でしたが、これからは立場的にもアウトプットして周りのスキルを引き上げる存在になりたいですね。

田形さん
星さん

スキルといえば、コミュニケーションスキルや人間性も、ですよね。

そうですね。コミュニケーションスキルが上がれば、仕事の効率も良くなりますから。

水上さん
髙崎さん

そうした社員育成といった面も含め、私も人事部の枠にとらわれず、チャンスがあればさまざまな仕事にチャレンジしたいです。

−管理職、先輩、人事担当、それぞれの立場でコミュニケーション能力などのスキルを社員に身につけてもらえるよう取り組んでいく。大事ですね。それで互いが成長し、信頼関係が強まれば、それが「休暇をとりやすい」「産休に出やすい」「テレワークしやすい」職場にもつながります。

会社って、個人として仕事ができる人になることだけでなく、チームとして成果を出すことも求められますよね。コミュニケーションが取れてチーム全員が同じ方向を向いている職場は成果が出やすいですし、精神的にも働きやすいと思います。

髙崎さん
−貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。よく考えてみれば、働く環境を変えるといっても、社員一人ひとりも「環境」ですから、ただ変わるのを待つのではなく、各人が自分を磨いて積極的に働きやすさを作っていくことも大切ですね。「働き方改革」についての女性の本音が聞けて、改革に本当に必要なことが見えてきました!これからも、皆さんの活躍を楽しみにしています。
水上さんと田形さんの写真