最新グループウェア徹底比較 コスト編 制作:マイナビニュース

グループウェアとは?
グループウェアとは、メール/スケジュール/掲示板/ワークフロー/コミュニケーションなど、企業内で情報共有を行うにあたり必要となる各種機能を備えたソフトウェアのこと。製品によって機能の有無やコスト、使い勝手などが異なるため、企業のニーズに応じて最適なものを選ぶことが求められる。

もっと効率的な情報共有 グループウェアdesknet's NEO

円滑なコミュニケーションや業務効率化、ナレッジの共有など、企業にさまざまな恩恵をもたらしてくれるグループウェア。しかし、コスト負担が高すぎればこうした恩恵も打ち消されてしまうため、ユーザー数や予算のバランスが非常に重要だ。そこで本稿では、「サイボウズ ガルーン」「サイボウズ Office」「desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)」という主要な国産グループウェア3製品に関して、クラウド型とオンプレミス型に分けたコスト比較を行った。

さらに近年では、現場業務における電子化の重要性が高まっている背景から、上記3製品にアプリ開発要素をプラスした「サイボウズ ガルーン+ Kintone」「サイボウズ Office + カスタムアプリ」「desknet's NEO + AppSuite(アップスイート)」でもコスト比較を行っているので、ぜひ参考にしていただきたい。なお、料金体系一覧表には参考用として「Microsoft Office 365」と「G Suite」も記載してある。

製品名 提供形態 提供元 最新バージョン
(提供時期)
Microsoft Office 365 クラウド 日本マイクロソフト 非公表
G Suite(旧:Google Apps for Work) クラウド グーグル 非公表
サイボウズ ガルーン 4 オンプレミス/クラウド サイボウズ 4.6(2017年10月)
サイボウズ Office オンプレミス/クラウド サイボウズ 10.8(2017年10月)
desknet's NEO オンプレミス/クラウド ネオジャパン 4.0(2017年10月)

※2018年1月時点の情報に基づいて作成しています。現在の情報と差異がある可能性があります。

比較する価格について

本稿における掲載価格は、各サービスの提供企業が公式発表しているデータを一覧化したものとなる。実際にグループウェアを導入する際、代理店などの中間業者が入ると価格にズレが生じることもあるため、あくまでも参考数値として見ていただきたい。

ここでは価格体系の一覧表に加えて、その価格適用時における「初年度・3年・5年」それぞれのコストをユーザー数ごとにグラフと表で比較した。

クラウド型とオンプレミス型

各製品の違いを細かく見ていく前に、ここで全体的な傾向について触れておきたい。まずオンプレミス型は、その多くがユーザー数に応じたディスカウント制度を採用している。一方でクラウド型は、ユーザー数に関係なく月額や年額が固定のサービスが多いため、どうしてもユーザー数が増えるほどコスト効率が低下気味になってしまう。しかし逆に、ユーザー数が少なければ影響を受けないことから、中小規模の企業にとっては最適といえるだろう。

現場業務における電子化の需要を満たす上で、実際にどれくらいのコストが必要になるかの目安として、主要な国産グループウェア3製品にアプリ開発要素をプラスしたコスト比較も実施している。なお、「サイボウズ Office 10」と「desknet's NEO」は、グループウェアのオプションとしてそれぞれ「カスタムアプリ」と「AppSuite」というアプリ開発機能を有しているが、オプションのない「サイボウズ ガルーン 4」に関しては参考用に別サービス「Kintone」の「ライトコース」との組み合わせで比較を行った。

また、後半では500ユーザー・1000ユーザーにおけるオンプレミス型のコスト比較も実施した。初年度以降のサポート料金については、1年ごとの契約更新で算出したものとなっている。確かに複数年契約の場合はある程度の値引きを受けられるが、実際には年度ごとに予算をつけるといった都合から、単年契約を選択する企業の方が多いためだ。オンプレミス型はクラウド型よりも単純比較が難しくなるが、概算費用を算出する際などに役立てていただきたい。

1ユーザーあたりの価格体系表(クラウド・初年度)

G Suite Microsoft Office 365 サイボウズ ガルーン
(クラウド版)
サイボウズ Office desknet's NEO
●Basic 1ユーザーあたり
600円/月 または 6,000円/年
●Business 1ユーザーあたり
1,200円/月 または 14,400円/年
●Enterprise 1ユーザーあたり
3,000円/月 または 36,000円/年
◇1~300ユーザー(中小規模向け) ●Business Essentialsプラン 1ユーザーあたり
650円/月 または 6,480円/年
●Businessプラン 1ユーザーあたり
1,090円/月 または 10,800円/年
●Business Premiumプラン 1ユーザーあたり
1,630円/月 または 16,320円/年
◇すべての規模向け ●ProPlusプラン 1ユーザーあたり
15,720円/年(1,310円/月相当)
●Enterpriseプラン ・E1
10,440円/年(870円/月相当)
・E3
26,160円/年(2,180円/月相当)
・E5
45,720円/年(3,810円/月相当)
・~300ユーザー 1ユーザーあたり
845円/月 または 9,935円/年
・301~1,000ユーザー 1ユーザーあたり
800円/月 または 9,405円/年
・1,001ユーザー~ 別途相談
・スタンダードコース 1ユーザーあたり
500円/月 または 5,880円/年
・プレミアムコース
(スタンダードコース+カスタムアプリ)
1ユーザーあたり
800円/月 または 9,405円/年
1ユーザーあたり
400円/月 または 4,800円/年

国産グループウェア主要2製品の比較

価格比較グラフ(5ユーザー)

価格比較グラフ(5ユーザー)

価格比較グラフ(100ユーザー)

価格比較グラフ(100ユーザー)

価格比較グラフ(500ユーザー)

価格比較グラフ(500ユーザー)

初年度コスト比較表

ユーザー数 desknet's NEO サイボウズ Office
(スタンダードコース)
サイボウズ ガルーン
5ユーザー ¥24,000 ¥29,400 ¥49,675
100ユーザー ¥480,000 ¥588,000 ¥993,500
500ユーザー ¥2,400,000 ¥2,940,000 ¥4,702,500

利用3年目コスト比較表

ユーザー数 desknet's NEO サイボウズ Office
(スタンダードコース)
サイボウズ ガルーン
5ユーザー ¥72,000 ¥88,200 ¥149,025
100ユーザー ¥1,440,000 ¥1,764,000 ¥2,980,500
500ユーザー ¥7,200,000 ¥8,820,000 ¥14,107,500

利用5年目コスト比較表

ユーザー数 desknet's NEO サイボウズ Office
(スタンダードコース)
サイボウズ ガルーン
5ユーザー ¥120,000 ¥147,000 ¥248,375
100ユーザー ¥2,400,000 ¥2,940,000 ¥4,967,500
500ユーザー ¥12,000,000 ¥14,700,000 ¥23,512,500

国産グループウェア主要3製品+アプリ開発機能での比較

価格比較グラフ(5ユーザー)

価格比較グラフ(5ユーザー)

価格比較グラフ(100ユーザー)

価格比較グラフ(100ユーザー)

価格比較グラフ(500ユーザー)

価格比較グラフ(500ユーザー)

オンプレミス型でのコスト比較

500ユーザー・1000ユーザーの企業を想定し、オンプレミス型の「サイボウズ ガルーン」と「desknet's NEO」についてコスト比較を行った。「サイボウズ Office(パッケージ版)」の無制限版は300ユーザーまでの利用を推奨しているため、ここでは比較対象から除外している。初年度以降のサポート料金については、前述の通り1年ごとの契約更新で算出してある。

価格体系表(オンプレミス・初年度)

サイボウズ ガルーン 4
(パッケージ版)
Kintone サイボウズ Office
(パッケージ版)
スタンダードコース
サイボウズ Office
(パッケージ版)
プレミアムコース
(スタンダードコース+カスタムアプリ)
desknet's NEO
パッケージ版
AppSuite
・新規ユーザーライセンス ランク ユーザーライセンス数
基本ユーザーライセンス(新規・追加)
A ~50ユーザー 600,000円/50ユーザー
B 51~249ユーザー 11,000円/1ユーザー
C 250~499ユーザー 10,000円/1ユーザー
D 500~999ユーザー 9,000円/1ユーザー
E 1,000~2,499ユーザー 8,000円/1ユーザー
F 2,500~4,999ユーザー 7,500円/1ユーザー
G 5,000~ 別途相談
・継続サービスライセンス ランク ユーザーライセンス数
継続サービスライセンス1年分
A ~50ユーザー 120,000円/50ユーザー
B 51~249ユーザー 2,200円/1ユーザー
C 250~499ユーザー 2,000円/1ユーザー
D 500~999ユーザー 1,800円/1ユーザー
E 1,000~2,499ユーザー 1,600円/1ユーザー
F 2,500~4,999ユーザー 1,500円/1ユーザー
G 5,000~ 別途相談
・ライトコース 月額780円/1ユーザー(年額9,170円/1ユーザー) ・スタンダードコース 月額1,500円/1ユーザー(年額17,640円/1ユーザー) ・スタンダードコース 10ユーザー版:63,800円
20ユーザー版:97,800円
50ユーザー版:189,000円
100ユーザー版:378,000円
150ユーザー版:528,000円
200ユーザー版:684,000円
250ユーザー版:840,000円
無制限版:1,380,000円
・継続サービスライセンス(1年の場合) 10ユーザー版:24,800円
20ユーザー版:39,800円
50ユーザー版:59,800円
100ユーザー版:99,800円
150ユーザー版:149,800円
200ユーザー版:198,000円
250ユーザー版:246,000円
無制限版:380,000円
・プレミアムコース 10ユーザー版:82,800円
20ユーザー版:128,000円
50ユーザー版:248,000円
100ユーザー版:498,000円
150ユーザー版:680,000円
200ユーザー版:880,000円
250ユーザー版:1,080,000円
無制限版:1,680,000円
・継続サービスライセンス(1年の場合) 10ユーザー版:24,800円
20ユーザー版:39,800円
50ユーザー版:59,800円
100ユーザー版:99,800円
150ユーザー版:149,800円
200ユーザー版:198,000円
250ユーザー版:246,000円
無制限版:380,000円
・スモールライセンス(5~300ユーザー) ユーザー数:初年度ライセンス/2年目以降サポートサービス
5ユーザー:39,800円/10,000円
10ユーザー:64,300円/10,000円
20ユーザー:98,000円/20,000円
30ユーザー:137,600円/20,000円
50ユーザー:198,000円/40,000円
100ユーザー:378,000円/80,000円
150ユーザー:548,000円/100,000円
200ユーザー:698,000円/150,000円
250ユーザー:848,000円/150,000円
300ユーザー:998,000円/150,000円
・エンタープライズライセンス(100ユーザー~) 初年度合計/2年目以降サポートサービス
100ユーザーあたり:500,000円/90,000円
500ユーザー:2,500,000円/360,000円
(1000ユーザー~初年度値引きあり)
1,000ユーザー:4,720,000円/720,000円
3,000ユーザー:7,080,000円/1,080,000円
・スモールライセンス(5~300ユーザー) ユーザー数:初年度ライセンス/2年目以降サポートサービス
5ユーザー:31,000円/8,000円
10ユーザー:51,000円/8,000円
20ユーザー:78,000円/16,000円
30ユーザー:110,000円/16,000円
50ユーザー:158,000円/32,000円
100ユーザー:302,000円/64,000円
150ユーザー:438,000円/80,000円
200ユーザー:558,000円/120,000円
250ユーザー:678,000円/120,000円
300ユーザー:798,000円/120,000円
・エンタープライズライセンス(100ユーザー~) 初年度合計/2年目以降サポートサービス
100ユーザーあたり:400,000円/72,000円
500ユーザー:2,000,000円/288,000円
(1000ユーザー~初年度値引きあり)
1,000ユーザー:3,776,000円/576,000円
3,000ユーザー:5,664,000円/864,000円

国産グループウェア主要2製品の比較

価格比較グラフ(500ユーザー)

価格比較グラフ(500ユーザー)

価格比較グラフ(1000ユーザー)

価格比較グラフ(1000ユーザー)

国産グループウェア主要2製品+アプリ開発機能での比較

価格比較グラフ(500ユーザー)

価格比較グラフ(500ユーザー)

価格比較グラフ(1000ユーザー)

価格比較グラフ(1000ユーザー)

最新クラウド型グループウェア徹底比較 コスト編 総論

クラウド型では、「Office 10」と「desknet's NEO」が完全定額制を採用しており、ユーザー数が増えるほど差が顕著になっていくのが分かる。また、「Office」は簡易的なデータベース機能の「カスタムアプリ機能」がないスタンダードコースを基準としたが、それでも「desknet's NEO」の方が低コストとなっている。

一方で「ガルーン 4」には、300ユーザーと1000ユーザーを区切りにディスカウント制度が用意されている。しかし、他2製品と比べると価格に開きはかなり大きい。特に「desknet's NEO」との比較では、5/100ユーザーでいずれも2倍以上、500ユーザーで2倍弱もの差がついている。

オンプレミス型に関しては、「サイボウズ ガルーン」と「desknet's NEO」で初年度からかなり大きな差が見られた。同条件でいずれも2倍弱の開きがあるほか、「サイボウズ ガルーン」の500ユーザーと、「desknet's NEO」の1000ユーザーで比較しても、かなり近い価格となっている。

アプリ開発機能との組み合わせについては、前述の通りオプションとして用意されているのは「サイボウズ Office 10」と「desknet's NEO」の2製品。ただし、「desknet's NEO」の「AppSuite」が5ユーザー以上から契約/購入が行えるのに対して、「サイボウズ Office」の「カスタムアプリ」は同ユーザー数の契約/購入が必須条件となる。このため、限られた部署でのみアプリ開発機能を使いたいような場合であっても全ユーザー分の契約が必要となることに注意したい。また、参考用に「サイボウズ ガルーン」と組み合わせた「Kintone」はクラウド型限定で、オンプレミス型としては導入が不可となる。ユーザー情報などの連携に関しても、クラウド版の「サイボウズ ガルーン」と組み合わせた場合にのみ対応する。

このようにコスト比較では、「desknet's NEO」の優位性が際立つ結果となった。もちろん、グループウェアを選ぶ際には価格だけでなく、機能の有無や利便性などが重要な基準となる。現場での使い勝手は特に留意すべき項目で、いくら高機能でも使われなければ宝の持ち腐れとなってしまう。自社のニーズに合った機能とコストのバランスこそが、グループウェア選びで求められるポイントといえるだろう。

制作:マイナビニュース


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