2021年版 ニューノーマル時代の企業を支える!最新グループウェア 徹底比較 コスト編 制作:マイナビニュース2021年版 ニューノーマル時代の企業を支える!最新グループウェア 徹底比較 コスト編 制作:マイナビニュース

グループウェアとは?

グループウェアとは、メール/スケジュール/掲示板/ワークフロー/コミュニケーションなど、企業内で情報共有を行うにあたり必要となる各種機能を備えたソフトウェアのこと。社内に散在するさまざまな業務情報・業務処理をグループウェア上で一元管理することで、業務で発生していた非効率を解消できるとともに、社内のデジタル改革(DX)を推進するための基盤としての役割も期待される。製品によって機能の有無やコスト、使い勝手などが異なるため、企業のニーズに応じて最適なものを選ぶことが求められる。

円滑なコミュニケーションや業務効率化、ナレッジの共有など、企業にさまざまな恩恵をもたらしてくれるグループウェア。しかし、コスト負担が大きければこうした恩恵も打ち消されてしまうため、選定の際はユーザー数や予算のバランスが非常に重要となってくる。そこで今回は、「サイボウズ ガルーン」「サイボウズ Office」「desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)」主要国産グループウェア3製品を対象に、クラウド型とオンプレミス型それぞれのコスト比較を行った。

\ 各種機能の有無や用途ごとのおすすめまで! /

最新グループウェア比較 機能編

加えて、近年その重要性が取り立たされる現場業務の電子化についても、上記3製品にアプリ開発要素をプラスした「サイボウズ ガルーン+ kintone」「サイボウズ Office + カスタムアプリ」「desknet's NEO + AppSuite(アップスイート)」でもコスト比較を行っているので、ぜひ参考にしていただきたい。なお、料金体系一覧表には参考用として「Microsoft 365」と「Google Workspace」も記載してある。

製品名 提供形態 提供元 最新バージョン(提供時期)
Microsoft 365(旧:Office 365) クラウド 日本マイクロソフト 非公開
Google Workspace(旧:G Suite) クラウド グーグル 非公開
サイボウズ ガルーン オンプレミス/クラウド サイボウズ 5.5(2020年11月)
サイボウズ Office オンプレミス※2/クラウド サイボウズ 10(2019年11月)
desknet's NEO オンプレミス/クラウド ネオジャパン 6.0(2020年12月)

※1 2021年3月公開日時点の情報に基づいて作成しています。現在の情報と差異がある可能性があります。
※2 「サイボウズ Office」のパッケージ版は2021年から2026年にかけて順次販売を終了し、2027年にサポート終了予定です。
https://cs.cybozu.co.jp/2021/007328.html

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比較する価格について

本稿における掲載価格は、各サービスの提供企業が公式発表しているデータを一覧化したものとなる。実際にグループウェアを導入する際、代理店などの中間業者が入ると価格にズレが生じることもあるため、あくまでも参考数値としてご覧いただきたい。

ここでは価格体系の一覧表に加えて、その価格適用時における「初年度・3年・5年」それぞれのコストをユーザー数ごとにグラフと表で比較した。なお、価格はすべて税込み表記に統一している。

クラウド型とオンプレミス型

各製品の違いを細かく見ていく前に、ここで全体的な傾向について触れておきたい。まずオンプレミス型は、その多くがユーザー数に応じたディスカウント制度を採用している。一方でクラウド型は、ユーザー数に関係なく月額や年額が固定のサービスが多いため、どうしてもユーザー数が増えるほどコスト効率が低下する傾向にある。しかし逆に、ユーザー数が少なければ、こうした影響を受けないことから、中小規模の企業にとってはうれしい選択肢と言えよう。

また今回の比較では、現場業務における電子化の需要を満たすうえで、実際にどれくらいのコストが必要になるかの目安として、主要な国産グループウェア3製品にアプリ開発要素をプラスしたコスト比較も実施している。なお、「サイボウズ Office」と「desknet's NEO」は、グループウェアのオプションとしてそれぞれ「カスタムアプリ」と「AppSuite」というアプリ開発機能を有しているが、オプションのない「サイボウズ ガルーン」に関しては参考として別サービス「kintone」の「ライトコース」との組み合わせを比較対象としている。

後半では500ユーザー・1000ユーザーにおけるオンプレミス型のコスト比較も実施。初年度以降のサポート料金については、1年ごとの契約更新で算出したものとなっている。確かに複数年契約の場合はある程度の値引きを受けられるが、実際には年度ごとに予算をつけるといった都合から、単年契約を選択する企業の方が多いためだ。オンプレミス型はクラウド型よりも単純比較が難しくなるが、概算費用を算出する際などに役立てていただきたい。

【ポイント①】クラウド型でのコスト比較

1ユーザーあたりの価格体系表(クラウド・初年度)
Google Workspace Microsoft 365 サイボウズ ガルーン(クラウド版) サイボウズ Office desknet's NEO
●Business Starter
748円/月 または 8,976円/年

●Business Standard
1,496円/月 または 17,952円/年

●Business Plus
2,244円/月 または 26,928円/年

●Enterprise
別途問い合わせ
◇一般法人向け
●Microsoft 365 Business Basic
7,128円/年(594円/月相当)

●Microsoft 365 Business Standard
17,952円/年(1,496円/月相当)

●Microsoft 365 Business Premium
28,776円/年(2,398円/月相当)

◇大企業向け
●Microsoft 365 E3
45,936円/年(3,828円/月相当)

●Microsoft 365 E5
81,840円/年(6,820円/月相当)
・~300ユーザー
930円/月 または 10,929円/年

・301~1,000ユーザー
880円/月 または 10,346円/年

・1,001ユーザー~
別途相談
・スタンダードコース
550円/月 または 6,468円/年

・プレミアムコース
(スタンダードコース+カスタムアプリ)
880円/月 または 10,346円/年
・基本プラン
440円/月 または 5,280円/年

国産グループウェア主要3製品の比較

5ユーザー 比較表

100ユーザー 比較表

500ユーザー 比較表

比較表

初年度コスト 比較表
ユーザ数 desknet's NEO サイボウズ Office (スタンダードコース) サイボウズ ガルーン
5ユーザー ¥26,400 ¥32,340 ¥54,645
100ユーザー ¥528,000 ¥646,800 ¥1,092,900
500ユーザー ¥2,640,000 ¥3,234,000 ¥5,173,000
利用3年目コスト 比較表
ユーザ数 desknet's NEO サイボウズ Office (スタンダードコース) サイボウズ ガルーン
5ユーザー ¥79,200 ¥97,020 ¥163,935
100ユーザー ¥1,584,000 ¥1,940,400 ¥3,278,700
500ユーザー ¥7,920,000 ¥9,702,000 ¥15,519,000
利用5年目コスト 比較表
ユーザ数 desknet's NEO サイボウズ Office (スタンダードコース) サイボウズ ガルーン
5ユーザー ¥132,000 ¥161,700 ¥273,225
100ユーザー ¥2,640,000 ¥3,234,000 ¥5,464,500
500ユーザー ¥13,200,000 ¥16,170,000 ¥25,865,000

国産グループウェア主要3製品+アプリ開発機能での比較

5ユーザー 比較表

100ユーザー 比較表

500ユーザー 比較表

今回比較した国内産のクラウド型グループウェアのなかでは、「Office 10」と「desknet's NEO」が完全定額制を採用しており、ユーザー数が増えるほど差が顕著になっていくのが分かる。また、「Office」は簡易的なデータベース機能の「カスタムアプリ機能」がないスタンダードコースを基準としたが、それでも「desknet's NEO」の方が低コストとなっている。

一方で「ガルーン」には、300ユーザーと1000ユーザーを区切りにディスカウント制度が用意されている。しかし、ほかの2製品と比べると価格の開きはかなり大きい。とくに「desknet's NEO」との比較では、5/100ユーザーでいずれも2倍以上、500ユーザーで2倍弱もの差がついている。

【ポイント②】オンプレミス型でのコスト比較

価格体系表(オンプレミス・初年度) ─ 標準パッケージ
サイボウズ ガルーン (パッケージ版) サイボウズ Office (パッケージ版)
スタンダードコース
desknet's NEO パッケージ版
・新規ユーザーライセンス
ランク ユーザーライセンス数
基本ユーザーライセンス(新規・追加)
A ~50ユーザー 660,000円/50ユーザー
B 51~249ユーザー 12,100円/1ユーザー
C 250~499ユーザー 11,000円/1ユーザー
D 500~999ユーザー 9,900円/1ユーザー
E 1,000~2,499ユーザー 8,800円/1ユーザー
F 2,500~4,999ユーザー 8,250円/1ユーザー
G 5,000~ 別途問い合わせ

・継続サービスライセンス
ランク ユーザーライセンス数
継続サービスライセンス1年分
A ~50ユーザー 132,000円/50ユーザー
B 51~249ユーザー 2,420円/1ユーザー
C 250~499ユーザー 2,200円/1ユーザー
D 500~999ユーザー 1,980円/1ユーザー
E 1,000~2,499ユーザー 1,760円/1ユーザー
F 2,500~4,999ユーザー 1,650円/1ユーザー
G 5,000~ 別途相談
・スタンダードコース
10ユーザー版:70,180円
20ユーザー版:107,580円
50ユーザー版:207,900円
100ユーザー版:415,800円
150ユーザー版:580,800円
200ユーザー版:752,400円
250ユーザー版:924,000円
無制限版:1,518,000円

・継続サービスライセンス(1年の場合)
10ユーザー版:27,280円
20ユーザー版:43,780円
50ユーザー版:65,780円
100ユーザー版:109,780円
150ユーザー版:164,780円
200ユーザー版:217,800円
250ユーザー版:270,600円
無制限版:418,000円
・小規模向けライセンス(5~300ユーザー)
ユーザー数:初年度ライセンス/2年目以降サポートサービス
5ユーザー:43,780円/11,000円
10ユーザー:70,730円/11,000円
20ユーザー:107,800円/22,000円
30ユーザー:151,360円/22,000円
50ユーザー:217,800円/44,000円
100ユーザー:415,800円/88,000円
150ユーザー:602,800円/110,000円
200ユーザー:767,800円/165,000円
250ユーザー:932,800円/165,000円
300ユーザー:1,097,800円/165,000円

・大規模向けライセンス(100ユーザー~)
初年度合計/2年目以降サポートサービス
100ユーザー:451,000円/99,000円
200ユーザー:1,001,000円/99,000円
300ユーザー:1,452,000円/198,000円
400ユーザー:1,903,000円/297,000円
500ユーザー:2,354,000円/396,000円
600ユーザー:2,805,000円/495,000円
700ユーザー:3,256,000円/594,000円
800ユーザー:3,707,000円/693,000円
900ユーザー:4,158,000円/792,000円
1000ユーザー:4,400,000円/792,000円
価格体系表(オンプレミス・初年度) ─ オプションほか付属パッケージ
kintone サイボウズ Office (パッケージ版)
プレミアムコース(スタンダードコース+カスタムアプリ)
AppSuite
・ライトコース
月額858円/1ユーザー(年額10,087円/1ユーザー)

・スタンダードコース
月額1,650円/1ユーザー(年額19,404円/1ユーザー)
・プレミアムコース
10ユーザー版:91,080円
20ユーザー版:140,800円
50ユーザー版:272,800円
100ユーザー版:547,800円
150ユーザー版:748,000円
200ユーザー版:968,000円
250ユーザー版:1,188,000円
無制限版:1,848,000円

・継続サービスライセンス(1年の場合)
10ユーザー版:27,280円
20ユーザー版:43,780円
50ユーザー版:65,780円
100ユーザー版:109,780円
150ユーザー版:164,780円
200ユーザー版:217,800円
250ユーザー版:270,600円
無制限版:418,000円
・小規模向けライセンス(5~300ユーザー)
ユーザー数:初年度ライセンス/2年目以降サポートサービス
5ユーザー:34,100円/8,800円
10ユーザー:56,100円/8,800円
20ユーザー:85,800円/17,600円
30ユーザー:121,000円/17,600円
50ユーザー:173,800円/35,200円
100ユーザー:332,200円/70,400円
150ユーザー:481,800円/88,000円
200ユーザー:613,800円/132,000円
250ユーザー:745,800円/132,000円
300ユーザー:877,800円/132,000円

・大規模向けライセンス(100ユーザー~)
初年度合計/2年目以降サポートサービス
100ユーザー:360,800円/79,200円
200ユーザー:800,800円/79,200円
300ユーザー:1,161,600円/158,400円
400ユーザー:1,522,400円/237,600円
500ユーザー:1,883,200円/316,800円
600ユーザー:2,244,000円/369,000円
700ユーザー:2,604,800円/475,200円
800ユーザー:2,965,600円/554,400円
900ユーザー:3,326,400円/633,600円
1000ユーザー:3,520,000円/633,600円

国産グループウェア主要2製品の比較

500ユーザー 比較表

1000ユーザー 比較表

国産グループウェア主要2製品+アプリ開発機能での比較

500ユーザー 比較表

1000ユーザー 比較表

オンプレミス型に関しては、「サイボウズ ガルーン」と「desknet's NEO」で初年度からかなり大きな差が見られた。同条件でいずれも2倍弱の開きがあるほか、「サイボウズ ガルーン」の500ユーザーと、「desknet's NEO」の1000ユーザーで比較しても、かなり近い価格となっている。

アプリ開発機能との組み合わせについては、前述の通りオプションとして用意されているのは「サイボウズ Office 10」と「desknet's NEO」の2製品。ただし、「desknet's NEO」の「AppSuite」が5ユーザー以上から契約/購入が行えるのに対して、「サイボウズ Office」の「カスタムアプリ」は同ユーザー数の契約/購入が必須条件となる。このため、限られた部署でのみアプリ開発機能を使いたいような場合であっても、全ユーザー分の契約を必要としてしまう点は留意したいところ。また、参考として比較した「サイボウズ ガルーン + kintone」の組み合わせは、クラウド型限定でのみ提供され、オンプレミス型での導入ができない点は抑えておきたい。ユーザー情報などの連携に関しても、クラウド版の「サイボウズ ガルーン」と組み合わせた場合にのみ対応する。

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最新グループウェア徹底比較 コスト編 総論

今回行ったコスト比較では、「desknet's NEO」の優位性が際立つ結果となった。もちろん、グループウェアを選ぶ際には価格だけでなく、機能の有無や利便性など、ほかにも選定の際に重視する点は多くある。なかでも現場での使い勝手はとくに留意すべき項目で、いくら高機能でも使われなければ、コストの面からも宝の持ち腐れとなりかねない。

また、製品を選定する際、クラウド型とオンプレミス型、どちらを選択すべきかもコストを鑑みるうえで忘れてはならない。たとえば、小規模な事業所、部署単位での導入であれば、少ないユーザー数からでも柔軟に導入できるクラウドを、逆に大規模な企業での全社的な導入といった場合にはオンプレミスといった具合に、自社のニーズと導入規模、用途に合った機能とコストのバランスを考える――これこそ、グループウェアを選定するうえで最も重要なポイントと言えるだろう。