「PDCAサイクル」とは具体的に何をするのか
目次
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決
社会に出るとよく耳にするPDCAサイクル。具体的にどのようなものかご存知でしょうか?今更聞けないPDCAサイクルについて簡単にお教えします。
PDCAサイクルとは
PDCAとは、一言で言えば、仕事のクオリティを高めるための考え方です。
Pは「Plan(計画)」、Dは「Do(実行)」、Cは「Check(評価)」、Aは「Action(改善)」を指し、定性的かつ定量的に定期の振り返りをすることで、より良い成果を得るビジネスフレームワークです。
・計画(Plan)
Planとは、その名の通り計画を立てることです。納期までに目的達成をするためにはどのような目標を掲げるべきかを見定めて計画を練るのです。ですから、効果的な施策を立てるための現状分析や、実際にどのようなアクションをすべきかまでPlanで決めておきます。効率的かつ計画的に目標達成をするためにはPlanフェーズが非常に重要な意味合いを持つのです。
この時、目的達成の時期も意識して具体的な行動目標を決めると良いでしょう。振り返りがしやすいよう、数字を用いた目標にしておくことをお勧めします。
・実行(Do)
Doとは、Planで立てた目的達成に必要なアクションを実際に行動に移していくフェーズです。振り返りができるよう、行動して得た結果や知見は忘れずに記録しておくことがポイントになります。
・評価(Check)
Checkとは、Planで立てた計画をもとに実行したアクションの成果を評価するフェーズです。Plan時に想定した解決策が果たして現状の課題に有効だったかどうかをチェックします。
・改善(Action)
Actionとは、Checkでの評価をもとに業務改善やより有効なPlanを練る段階です。Actionは施策の終わりというわけではなく、より良い施策検討をするための再スタート地点になります。結果から得た経験をもとに計画→実行→評価→改善を行うという一連の流れを回していくため、PDCAサイクルと呼ばれているのです。
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PDCA具体例
<ケース1>営業が『今月の営業目標を120%で達成する』と目標を立てた場合
・Plan
達成を成しえるには、妨げる要素や必要な要素を洗い出す必要があります。日報や売上管理等数値で自分のKPIがわかる資料をもとに分析し、必要な行動や方針を決めます。
自分の担当顧客へのアプローチを強化すべきという課題が見えた場合、
①取引のある他部署と連携して情報強化を図る
②現在取引がある部署担当者に他部署への紹介を依頼する
③案件発注の前に提案資料を持参して他社を出し抜く
という行動目標を立てます。
・Do
次に実際の行動に移し、①②③をするためのアクションをします。
・Check
1ヶ月が終了した後に計画の評価をします。
・情報強化ができた
・他部署への紹介をしてもらえた
③①の計画のおかげで提案資料のクオリティを高められ、お客様からの評価を得られ来月受注見込み
①②③の結果、今後の受注見込みを増やせたが目標達成率は95%で『今月の営業目標を120%で達成する』という目標には未達となりました。
・Action
短期的に受注数を増やせなかったけれど、次の受注見込みを増やせたので、紹介してもらったお客様とのリレーション構築と情報連携は引き続き強化すべきです。また、短期的に受注数を増やすための新たな計画を検討し、安定的に受注ができるようにすべきと考えます。
<ケース2>Webディレクターが『キャンペーンのコンバージョンを前年比120%にアップさせる』と目標を立てた場合
・Plan
比較対象となる前年のデータを詳細に洗い出します。去年、一昨年の同時期のキャンペーン結果や競合他社の情報も集めた上で分析を進めます。
他社競合よりも商品の見せ方への工夫が足りないとう課題が見えた場合、
①今年のトレンドを押さえたキーワードやフレーズを使う
②ページデザインで読み手を飽きさせない工夫を施し、離脱を防止
③SNSのフォロワー数の多い方にモニターをしてもらいターゲット層に訴求
という行動目標を立てます。
・Do
次に実際の行動に移し、①②③をするためのアクションをします。
・Check
キャンペーンが終了した後に計画の評価をします。
① 検索ボリュームの高いキーワードを使ったことにより検索上位になりコンバージョンは前年比140%にアップ
② デザイナーと協議しデザイン性を高めたが、サイトが重くなり表示速度が下がった点は反省ポイント
③ ターゲット層にアプローチが成功し、モニターの方のサイト経由の流入が増えた
①②③の結果、前年比140%により『キャンペーンのコンバージョンを前年比120%にアップさせる』という目標達成ができました。他のキャンペーンでも活かせるよう、良かった点や課題をナレッジに残し、さらなる計画を立てていきます。
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自分のキャリアプラン構築にも役立つPDCAサイクル
この考え方を踏まえれば、自分の目指す理想像に確実にステップアップしていけます。中には「長期目標を掲げても途中で目標が変わるかもしれない」という方もいると思いますが、目標は絶対的なものではなくあくまで指針です。そのため、状況によって目指すキャリアが変わることも問題はありません。
何も目標を持たずルーティンに仕事をするよりも、何かしら目標に向かって日々成長を意識して働いた方が確実にスキルアップするスピードは早くなります。PDCAサイクルを回す癖が付いていれば、他のキャリアを目指す場合でも十分活かしていけるのでPDCAサイクルを実行して損になることはありません。
また、計画力があり、自己評価能力のある人材は社会からの評価も高いため、ビジネスパーソンとしてのスキルアップにも繋がり、いざ転職をする際にも役立つ能力になることは請け合いです。
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まとめ
PDCAサイクルは確実に目標達成するためにも、目指す将来像になるためにも活用できる効果的フレームワークです。時間を有効活用し、ビジネススキルを上げ将来の選択肢を増やしていきましょう。
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西山愛実/産業カウンセラー
明治大学情報コミュニケーション学部を卒業後、新卒で人材総合会社である株式会社インテリジェンスに入社。
産業カウンセラーの資格取得をきっかけにコーディネーターへの異動を申し出、IT職種のコーディネーターにキャリアチェンジ。インフラ、ヘルプデスク等の職種を担当し、その後Webクリエイティブ職種のメイン担当になる。Web領域を事業部の注力領域へと成長させ、新領域開拓のための先行調査を行う。Web系職種への知識と営業経験を買われ、客先の大手ネット系企業での中途採用チームを立ち上げるためのSVに抜擢。エンジニア、クリエイターを大量に含む採用目標を大幅達成。
現在、人材系コラムや求人作成等フリーランサーとして活動中。
WRITER
WORKSHIFT DESIGN 編集部
WORKSHIFT DESIGN(ワークシフトデザイン)編集部。 働き方を、シフトする。現場目線で新しい時代の働き方を考えるメディアとして【働き方改革】【リモートワーク/ワークスタイル】【残業削減】【業務効率化】をテーマに記事を執筆しています。