副業は、社員と企業成長のカンフル剤
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決
最近は、会社員をしながら副業をする方も増えてきましたが、まだまだ一般的とは言い難いのが現状です。今回は、副業が会社や組織に与える影響について、キャリアコンサルタントの江田暁さんに紹介いただきました。
働きやすい企業
働きやすい企業とはいったいどんな会社でしょうか。
「給与・待遇が良い」「やりがいのある仕事ができる」「専門性やスキルが向上できる」「ワークライフバランスの実現ができる」「将来性がありそう」「安定して働けそう」「国際的競争力がありそう」「社会貢献できそう」「知名度が高い」「働く環境がよさそう」…などが挙げられそうです。
“働きやすい”とは何を指すのでしょう。もちろん、上記項目の内容が事実であればそれはこの上ない喜びかもしれません。
後述しますが、今日のビジネス環境の中で組織・企業、そして働く個人を統合した視点からすれば、
・働く個々人が自立し、組織・ビジネス上のミッションに対し、しっかりと取り組み成果を出すこと
・組織は一定の環境や相応しい待遇を提供し、働く個人の価値観や充実感に結び付けること
それにより、組織・企業と働く個人とが「Win-Win」という関係を構築できている、あるいは構築しようと努力をしている会社が“働きやすい企業”と言えるのではないでしょうか。
待遇や規模感、知名度などの飛びつきやすい要素は、否定はしないまでもこれからの時代残念ながら優先度が下がる可能性もあるかもしれません。
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ビジネスの改革と成長
「組織の構造改革」という言葉も、今日ではよく耳にするワードではないかと思います。
何のためにこれが必要なのか?とは愚問になりますので詳しく触れませんが、戦後の復旧から高度成長時代の背景における、日本国内で発展させる時代ではないことは周知の事実です。
今、企業規模の違いは問わずどんなビジネスでも、世界的な潮流の中で得意性・優位性を出さなくてはその波に飲み込まれてしまう時代です。物を作れば売れた時代は過去の歴史の中です、IT技術の発展からAIが台頭しようとしているこの世の中において、いかにしてビジネスの拡大を図っていかなくてはならないのか。
それには、研究・開発の促進はもちろん、最新の情報の入手、世界的な経済の動向察知と先見能力、多様な分析力、などなど、さまざまな知見や専門性が必要不可欠となり、それらの獲得競争からこぼれてはなりません。
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社員成長は企業発展のカギ
組織・企業発展のためには、前述したようにさまざまな要素の獲得が必要ですが、その機能を担うのが言うまでもなく社員です。しかも主体性・自立性の高い社員です。一方で、企業は自立できるような人材の育成・登用を図らなくてはなりません。
社員教育のために必要な研修(OJT、OFFJT)などは、企業それぞれにおいて実施されていることかと思います。基礎的な教育はもちろん必要であり否定するものではありませんが、今日のグローバルという大きな潮流の中で、生き残りをかけ企業が成長拡大していくためには、これまでの概念に囚われない人材教育と人材活用が極めて重要であると考えます。
その視点からすると、「副業」は社員個人の成長に繋がることは勿論のこと、その経験の活用を考えることが、先の獲得合戦で一歩リードすることになり、「企業発展のカギ」となるでしょう。
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自立したキャリア形成の促進
「副業が社員個人の成長につながる」と述べましたがそれは何故でしょうか?
先述しましたが、現代はグローバルという大きな潮流の真っただ中にあり、多様な働き方が求められている時代です。すなわち「マルチキャリアの時代」とも言えます。もちろん、企業にあってもその潮流に逆らうことはできず、むしろどのように順応していくか、どのような対策を講じていくのか、が喫緊の課題であると考えられます。
そんな多様な働き方・マルチキャリアで自分を生かす手段として「副業」もその一つであり、何故それが社員個人の成長につながるのか?
本業に関連付けた副業もあれば、完全な分離独立させて副業もありますが、いずれにしても本業では得られないメリットがそこには存在するのです。
・自発性の強化
自分を生かす原点である「主体性」の強化と、行動力の実現化
・人的ネットワークの構築
本業の枠では出会うことのない人たちとの出会い、多様な価値観と情報を得る機会につながる
・多角的視点の醸成
自分の概念に囚われない、柔軟な発想と思考の醸成
・コストマネジメントスキル
実益の直結から学ぶ、コスト意識
・タイムマネジメントスキル
コストマネジメントスキルと連動する観念(タイムイズマネー)
他にもさまざまな要素が入ってくると思われますが、一般的な研修などでの知識・理論のインプットや本業の実務では育むことができない多様なスキル、これらはまさに自立したキャリア(副業)の営みから得られるさまざまなメリット(自己成長)であり、このメリットを上手に組織に活用・反映することができたら、まさに企業の成長・イノベーションにつながります。「企業発展のカンフル剤」なのです。
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企業におけるリスク
キャリア形成促進と企業メリットについては先に記したとおりですが、事は簡単ではないこともまた事実です。
企業側としてやはり気がかりなこと、リスクとして捉えていなければならないことも多々あります。
情報漏洩・競業の可能性・人材の流出、そのほか長時間労働の懸念、労災の問題など。
それらを前提とし、副業あるいは兼業の是非について議論がなされ、認める場合においても本業との線引きやルールの設定をどうするのか、さまざまな関係各位での調整が必要となることでしょうが、現実的には副業・兼業を認めている企業はまだまだ少数なようですし、検討の必要性なしとの判断も中にはあるようです。
個々の事情や背景がありますので画一的な考えや判断は賢明とは言えませんが、少なくとも今日の経済やビジネスを取り巻く環境の変化は、そのスピードが加速していることに間違いはありません。
今後、企業(組織)・社員(個人)共に、大局的で多様な視点・思考にて、その将来に向けた対応を迫られていくことは間違いないでしょう。
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働き方改革の即戦力
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江田 暁
キャリアコンサルタント【主な資格】・2級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・CDA(キャリアデベロップメントアドバイザー)
・心理相談員(中災防)
・基礎心理カウンセラー(日本メンタルヘルス協会【略歴】運輸・旅客事業、建設資材メーカーにて、経理財務・人事・労務、採用・社員教育等を約25年経験後独立。
独立後は行政事業における求職者支援訓練をはじめ、事業者団体・大学等にて各種研修講師及びキャリアカウンセラーを担当。
直近6年間は再就職支援会社にて求職者支援コンサルタント、社員教育研修講師として企業向けキャリア研修等を多数実施。
【主な所属団体】
・キャリアコンサルティング技能士会
・日本キャリア開発協会
・中央労働災害防止協会
【主な実績】
・カウンセリング:約1,000人
・研修受講者:約3,000人
【研修専門分野】
キャリア教育、パフォーマンス改善、マネジメント、人材育成、コミュニケーションスキル研修
【主な業界実績】
建設業界、電気・電子・半導体、自動車部品関連メーカー、IT関連企業、流通、小売、量販店他多数。
WRITER
WORKSHIFT DESIGN 編集部
WORKSHIFT DESIGN(ワークシフトデザイン)編集部。 働き方を、シフトする。現場目線で新しい時代の働き方を考えるメディアとして【働き方改革】【リモートワーク/ワークスタイル】【残業削減】【業務効率化】をテーマに記事を執筆しています。