働き方改革

動かない社員を動かす! 自発的な社員を育成する体験型研修とは?

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動かない社員を動かす! 自発的な社員を育成する体験型研修とは?

スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決
 
新卒で優秀な人材を採用しても、いざ働き始めると、自発的に動くことができない、という方が少なくありません。今回は、自分から動いて積極的に仕事ができる社員の育て方、研修方法などを研修講師の別役慎司さんに紹介いただきました。

新入社員に求める人材像は毎年変わらない

新入社員に求める人材像は毎年変わらない

 

毎年経団連が発表している、企業が採用において求める人材像のトップ3は、上から「コミュニケーション能力」「主体性」「チャレンジ精神」で、ここ10年ほぼ順位に変動はありません。「コミュニケーション能力」はダントツトップが続いており、常に80%前後をキープしています。実に、5社中4社が新卒採用において求めているのです。これは経団連の調査ですので、従業員数1,000人以上の大企業が70%を占めていますが、中小零細企業においても求める人材像の差異はないでしょう。

 

これらは企業の活動において必須のスキルであるという見方が定着している反面、裏を返せばそれだけこうした人材が不足していると言えるでしょう。新入社員研修を担当している研修講師たちも、企業からのそうした熱望の声を聞きますが、果たして、この長年続く課題を解決できる研修が行われているのでしょうか。
 
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なぜ動かない社員が増えているのか?

なぜ動かない社員が増えているのか?

 

現場の感覚からすると、コミュニケーションがうまく取れない新人、主体的にチャレンジできない新人が急速に増えているという印象ではないでしょうか。かつては、指示すれば動いてくれたものが、思うように動いてくれないジレンマを強く感じています。

 

その背景にあるのは、教育と社会です。

1.点数で評価される教育

わたしたちは、テストの点数や偏差値で評価される教育を受けてきました。そこには正解があります。つまり、既に存在する正解を見つけてくれば優秀だと評価されるのです。そのためにはたくさん勉強してたくさん暗記する必要がありました。この姿勢が身についているので、まったく新しいビジネスの環境に足を踏み入れた瞬間フリーズしてしまい、とにかく無難な正解を探したがる人材となり、自ら探求し、問題を解決していくという姿勢にならないのです。

 

これが、昔からコミュニケーション能力や主体性、チャレンジ精神が課題となる大きな原因です。しかし、現場の感覚としては、急速に課題が深刻になっている印象です。それはなぜでしょうか?

2.競争に疲れた、安定を求める社会

世の中は変わっても、教育は変わっておらず、競争することに疲れ、平均的安定を求めるようになりました。相次ぐ震災や、長く続く不況で、いくら頑張っても報われるわけではないということを知ってしまいました。その上、スマホなどIT機器によって、生のコミュニケーションが希薄化し、他者とのリアルな関係性が乏しくなりました。それでいて情報だけは膨大にあふれ、情報に振り回されることに疲れ、静かで安定的な生活を求めるようになりました。

 

こうして、「動かない社員」が増えるようになりました。
 
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人材育成のためには、知識ではなく気づきをもたらす研修を

人材育成のためには、知識ではなく気づきをもたらす研修を

 

こうした動かない現代人たちであっても、研修で変えていくことは可能です。点数では評価できない、正解のない問題解決の醍醐味を知らないだけであり、個性の発揮の仕方を知らないだけであり、人と人とのリアルなコミュニケーションに慣れていないだけなのです。

 

社員が動かないことを嘆いていても解決しません。従来と同じようなやり方をしていても彼らは動いてくれません。ですから、研修の段階で、従来とは違うやり方を採用していかなければなりません。

1.知識詰め込みではなく、考えさせ、気づかせる研修を

知識ばかり蓄え、正解ばかり追いかけることに彼らは疲れています。また、一方的な講義型の研修では、ほとんど忘れられてしまうものです。研修を通して、考えさせ、気づかせてあげてください。自ら気づいたものは、しっかりと覚えていますし、実践します。講義型に依存せず、ワーク主体の体験型研修に変えていく必要があります。

2.正解を与えず、探求させる研修を

講師はすぐに正解を与えたがります。そして正解をたくさん暗記させようとします。そうではなく、ワークの中で彼らに探求させ、彼らなりの正解を発見させてあげてください。講師は、それらに補足を加え、ビジネスの世界でどのように応用されていくかを教えてあげるのです。

3.個性を発揮させ、“自分を出していい”ことを教える研修を

ひとりひとりの価値を認め、個性を発揮してもよいことを教えてあげてください。彼らが動かないのは、動いていいことを知らないからです。既存の正解ばかり求めてきた彼らは、正解がわからないビジネスの世界で混乱し、身動きが取れなくなります。だから、ひとりひとりのアイディアや実践を褒めてあげ、既存の正解ではなく、創造的な正解を探してくれるように導いてください。
 
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体験と気づきがなければ、実行しない

体験と気づきがなければ、実行しない

 

現代の若者は、自分の中で納得感がないとなかなか行動しませんし、行動しても見切りが早く、すぐにやめてしまいます。だからこそ、押しつけ型の教育ではうまくいかないのです。彼らが自発的に動いてくれるようになるには、彼らが探求して、発見して、納得感を持たなくてはなりません。そうすれば、既存の正解ばかりを追いかけて人生が退屈だと思っていた人たちも輝き始めます。

 

自発的に行動するのには、理由があるのです。その理由を彼ら自身に見つけ出させてあげなければいけません。自分で見つけるようになれば、楽しいという気持ちも自然に出てきます。そうなれば、放っておいても成長していきます。
 
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体験型ワークの設計のコツ

体験型ワークの設計のコツ

 

ワーク中心のアクティブラーニング化を進めていくためのコツは、「知識を与える・覚えさせる」という意識を取り除き、「考えさせる・体験させる」という意識をもって研修を設計することです。研修を通して伝えたいメッセージを、体験を通して気づいてもらうにはどうすれば良いのかを考えて下さい。

 

ごくシンプルなやり方であれば、「隣の人とペアになって話し合う」「グループでディスカッションし、模造紙などに書いて発表してもらう」などが定番ですが、これらはまだまだ序の口です。

 

コミュニケーション能力を上げるためであれば、「しっかりと目線を合わせてキャッチボールする」「目隠しをして名刺交換のロープレをしてみる」などはいかがでしょうか。

 

主体性やチャレンジ精神を上げるためであれば、「グループで話し合って、オリジナルの組み体操を発表してもらう」などはいかがでしょうか。

 

研修講師の柔軟な発想と創造性があれば、活気のあるアクティブな研修となり、動かなかった新入社員たちも自発的に行動するようになります。大事なのはそうした仕掛けをつくってあげることなのです。
 
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まとめ

まとめ

 

動けない現代人に対して、知識の詰め込み型研修はもう通用しません。しかし体験させ、気づかせる研修で、社員は自発的になっていきます。新人も自分で発見した気づきはちゃんと実践してくれます。
以上のことから、ワーク主体の体験型研修を進んで導入していきましょう。

 
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別役 慎司執筆者プロフィール:

別役 慎司
研修講師

ビジネス研修講師として11年、俳優講師として19年のキャリアを持つ。演技メソッドをビジネス教育に応用した先駆者で、インプロ(即興)の専門家である。画期的な完全体験型研修で多くの受講者の殻を破ってきた。

WORKSHIFT DESIGN 編集部

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WORKSHIFT DESIGN 編集部

WORKSHIFT DESIGN(ワークシフトデザイン)編集部。 働き方を、シフトする。現場目線で新しい時代の働き方を考えるメディアとして【働き方改革】【リモートワーク/ワークスタイル】【残業削減】【業務効率化】をテーマに記事を執筆しています。