働き方改革

パラレルキャリアで自己実現をめざす!

月440円で始めるdesknet's NEO

パラレルキャリアで自己実現をめざす!

スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決
 
働き方改革のうねりによって、職場だけに縛られない働き方が広がりつつあります。「パラレルキャリア」というワークスタイルもその1つです。人生100年時代を長く豊かに働き続けるために、パラレルキャリアについての理解を深めていきましょう。今回は、パラレルキャリアについてワークスタイルデザイナーの悠木そのまさんに紹介いただきました。

あのドラッカー提唱のワークスタイル

あのドラッカー提唱のワークスタイル

 

パラレルワークとは、本業と並行して「第二の活動」を営むワークスタイルです。世界的な経済学者ピーター・ドラッカー氏が1999年、『明日を支配するもの』で提唱し、「本業を持ちながら、第二の活動をすること」と説明しました。「第二の活動」とはボランティア活動、別企業での就業、自営との兼業など幅広い活動を指しています。例えば、学生時代にサッカー選手として活躍していた会社員が指導員の資格を取得し、週末や休日にボランティアで少年チームの監督をするようなワークスタイルもパラレルキャリアと言えます。
 
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決

パラレルキャリアは副業とどう違うのか

パラレルキャリアは副業とどう違うのか

 

副業は主に「報酬」を目的としていますが、パラレルキャリアの「第二の活動」は「自己実現」を目的とします。自己実現とは自らの好きなことや得意なことをとおして、社会や誰かの役に立つことです。好きなこと、得意なことを本業にできれば幸せですが、そういうチャンスにめぐまれる人は多くはありません。そこで、好きなことや得意なことに関わる「第ニの活動」にも打ち込むことで、自己実現を目指すのがパラレルキャリアです。

 

「報酬が得られなくても、やりたいことが何かを考えろ」と説いたのは、ハーバード大学名誉教授のマイケル・ポーター氏でした。報酬が得られなくても、やりたいことを考えるところから、パラレルキャリアはスタートできます。一方で、収入アップのために始めた副業へのやりがいが高まり、報酬がなくても引き受けるようになり、パラレルワークにシフトすることもあります。副業とパラレルキャリアの境目は微妙です。
 
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決

注目されるプロボノという働き方

注目されるプロボノという働き方

 

パラレルキャリアのバリエーションともいえる「プロボノ(Pro bono)」も注目されています。プロボノとはラテン語で「公共善のために」を意味し、専門家が自らの専門性を生かして社会貢献するボランティア活動です。米国や英国の弁護士たちによる公益の法律家活動が始まりとされます。日本のプロボノ元年は2010年とも言われ、今では、中小企業診断士やコンサルタント、クリエイティブ業やIT業の専門職はもとよりマネジメントや営業の分野でもプロボノ活動が行われるようになっています。プロボノ活動を奨励する企業も増えてはいるものの、プロボノとして働く場合には、組織の情報やノウハウを漏らさないといった守秘義務など、専門職としての倫理を守ることが不可欠です。
 
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決

要注意! パラレルキャリアの落とし穴

要注意! パラレルキャリアの落とし穴

 

プロボノにかぎらずパラレルキャリアには、陥りがちな落とし穴もあります。それは、本業とのバランスです。本業か「第二の活動」か、天秤にかけるのではなく、本業も「第二の活動」もという誠意ある姿勢で取り組み、“本業あっての「第二の活動」”、“「第二の活動」あっての本業”という補完的なバランスをめざしたいものです。したがって、「第二の活動」については職場の理解を得ることも肝要です。パラレルキャリアでは、タイムマネジメントという課題を越えなければなりません。職場の理解が得られれば、早帰りや有休など、時間のやりくりもしやすくなります。

 

また、「第ニの活動」を「楽しい!」と思えるかどうかを時々、自問自答することも大切です。本業だけでは飽きたらず「第二の活動」を始めたものの、時間に追われるばかりで「何をめざしたいのか」が分からなくなっては本末転倒です。さらに、副業を推奨する組織も増えているとはいえ、主流はまだまだ「兼業禁止」です。その場合には、「第二の活動」に対しての報酬は少額でも受け取ってはいけません。報酬を辞退したり、勤務先への支払いを依頼したりします。
 
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決

「本業か副業か」から「複業」をめざして

「本業か副業か」から「複業」をめざして

 

東日本大震災の頃からおカネだけでは得られない精神的な充足を求める気運が高まってきました。自分を生かしながら「役立ち感」を得られるパラレルキャリアというワークスタイルは今後、ますます普及していくでしょう。パラレルキャリアによってスキルアップが図られネットワークが築かれれば、本業にも良い影響がもたらされます。将来のキャリアチェンジへの助走にもなり、社会問題とされる働く人と職場のミスマッチの解決にもつながります。

 

いきなりキャリアチェンジを図るのではなく、「第二の活動」で試行してから転職、転業すれば、誤った選択を防げるからです。パラレルキャリアは個人にも組織に社会にも「三方良し」のワークスタイルと言えます。労働市場がより流動化し、ワークスタイルがさらに多様化すれば、「第ニの活動」のみならず複数の活動を兼業することが珍しくなくなるかもしれません。ポスト平成は、本業か副業かではなく「複業」の時代になりそうです。
 
スケジュール管理、脱Excel、ペーパーレス等職場の課題をオールインワンで解決
テレワークに必要なすべてが揃うクラウドサービス desknet's NEO/ChatLuck

働き方改革の即戦力

グループウェア desknet’s NEO (デスクネッツ ネオ)

スケジュールの管理・共有から、企業ポータル、各種申請の電子化、ウェブ会議や業務アプリの作成まで、企業の業務改善と働き方改革に役立つ様々な機能を提供します。
デスクネッツ ネオは、すべての機能を30日間無料でお試しいただけます。
顧客満足度6年連続No.1を獲得した使いやすさ、利便性をぜひご体験ください。

グループウェア deksnet’s NEO の詳細はこちら


悠木 そのま執筆者プロフィール:
悠木 そのま(本名:犬塚 尚美)
ワークスタイルデザイナー商社秘書、コピーライター、東海総合研究所(現:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)のコンサルタントを経て、2001年にキャリア開発の専門家として独立。2002年からは「キャリアカウンセラー養成講座(現:国家資格キャリアコンサルタント養成講座)」に携わる。2006年に産能マネジメントスクールからリリースした「段取り力開発セミナー」がヒット講座となり、『面倒くさがりやでもうまくいく! ラクな段取り』を発刊。その後、「仕事をとおして幸せになるメソッド」をPHPビジネス新書『ハーバード流 幸せになる技術』で説き、中国語版、韓国語版が発刊されるところとなる。現在、「サイエンス・オブ・ハピネス」の知見と実践メソッドを採用した「メンタリング・リーダー」養成セミナー、「動機づける力」開発セミナー等を展開している。

WORKSHIFT DESIGN 編集部

WRITER

WORKSHIFT DESIGN 編集部

WORKSHIFT DESIGN(ワークシフトデザイン)編集部。 働き方を、シフトする。現場目線で新しい時代の働き方を考えるメディアとして【働き方改革】【リモートワーク/ワークスタイル】【残業削減】【業務効率化】をテーマに記事を執筆しています。