働き方改革

モチベーションアップのポイントは?基礎から応用まで

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モチベーションアップのポイントは?基礎から応用まで

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モチベーションアップは、働き方改革を考える際に、働く個人、あるいは所属する組織においても、とても重要な問題です。なぜなら、社員一人ひとりの仕事の効率を上げ、組織全体としても最大の成果を生み出す上で、大きな鍵をにぎるからです。しかし、具体的にはどのようなアプローチが必要なのでしょうか。そこで今回は、経営コンサルタントの大山かつのりさんに、モチベーションアップのポイントを基礎から応用まで紹介いただきます。

モチベーションアップの重要性と手順

モチベーションアップの重要性と手順

 

経営陣、中間管理職、一般社員やパートタイマ―にいたるまで、働く人にとって、どのようにすれば、自分自身のモチベーションアップができるのでしょうか。さらに、会社全体のモチベーションアップを実現するための手順とは何でしょうか。

 

経営者にとって、会社や組織全体のモチベーションアップはとても重要です。社員の働く意欲が下がり、やる気のない企業文化になると、会社の業績が下がり経営者自身のモチベーションも下がるという悪循環にもなりがちです。モチベーションアップは、まずは個人として、自分自身のやる気を高める自家発電ができることが、基礎であり土台になります。次に、モチベーションアップの基礎という土台が固まっている組織の責任者やリーダーが、組織としてのモチベーションアップを目指すのです。すなわち、土台を先に固め、その上にモチベーションアップという柱を立てるということ。土台がしっかりしていれば、それだけ大きな柱が立つのです。
会社全体をもっとやる気のあるモチベーションの高い企業文化に変革したいのであれば、まずは基礎として、個人としてのモチベーションアップを行い、次に応用として、組織全体のモチベーションアップが実現できるのだということを、しっかり頭に入れておいてください。

 
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個人としてのモチベーションアップの基本

個人としてのモチベーションアップの基本

 

基礎となる個人としてのモチベーションアップは、どのようにすべきでしょうか。仕事がおもしろく職場の人間関係も良好であり、自分自身も心身ともに健康で、やる気満々の状態であれば、個人のモチベーションは高いでしょう。しかし、人生は、必ずしもそのような順風満帆ではありません。突然、家族に不幸があったり、同僚、上司、あるいは部下との人間関係に疲れてしまったりすることもあります。楽しかった仕事も、負荷が大き過ぎるとストレスとなり、鬱の原因となることもあるのです。

 

残念ながら、他人や環境は、すぐに変えることはできません。しかし、自分自身をメンタル的に変えることは可能です。心の中の整理整頓をする方法があります。深呼吸でもして、目の前の問題から少し視点を外してください。自分はどうして働いているのか、自分の人生の目的や最終ゴールは何であるのかを、静かに考えてみましょう。
それが難しい方は、経営の神様であるドラッカーが言っている「仮説を設ける手法」を使うのです。この方法は、自分なりの人生の最終ゴールを仮に設定します。例えば、「退職後に、夫婦で世界一周をするのだ」というようなものでも結構です。モチベーションが低い時は、人生の原点に帰って考え、心を明るくしつつ人生の目的と期待される成果を考えてみましょう。
 
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ビジネススキルの活用による部下のモチベーションアップ

ビジネススキルの活用による部下のモチベーションアップ

 

自分自身がいかなる状況であれ、自分自身のモチベーションアップができ、前に進むことが可能な人は、他人や職場、そして組織全体のモチベーションアップを実現できる状態にあります。
特に経営陣であれば、会社がいかに苦境であろうが、何らかの形で社員のモチベーションアップを行なわなければなりません。まちがっても、「社員や部下はやる気がないからダメだ」と他者に責任を転嫁するようでは、モチベーションアップはうまくいきません。「勇将の下に弱卒無し」と言われています。他人や環境を言い訳にせず、自ら社員の勇気を鼓舞することが大切です。「我が社が、何のために存在しているのか」を熱く語り、社員の心の中に、明るい希望を描かせる努力や知恵、そして情熱が必要となります。

 

中間管理職であれば、ビジネススキルとして、部下に対しては、コーチングスキルを実践し、会議の場では、ファシリテーションスキルを使って、部下のやる気を高めてください。

 

職場におけるモチベーションの低さが問題になるのは、上司と部下の信頼関係が不十分な場合が多いものです。コーチングは、部下との間に、深い信頼関係(ラポール)を構築することから始まります。部下に関心を持ち、愛情を持って接してください。部下が目指すべきゴールと現状のギャップを、一緒になって考え埋めていきましょう。

 

また、複数の部下のモチベーションアップを同時に進めるのに役立つのが、ファシリテーションスキルです。コーチングと違い、相手が一対一でなく一対複数になります。一般的に、該当部署に利害関係のない方に、ファシリテーター役を依頼しますが、上司がファシリテーター型リーダーとして、ファシリテーションスキルを活かしてもいいのです。会議の目的と成果を最初に確認し、次に会議の参加メンバー一人ひとりの意見に対し、中立な立場で聴いてください。会議が脱線したら、目的と成果を再確認します。会議の参加メンバーから、参考意見を述べて欲しいと言われたら、初めて意見を述べましょう。部下の前向きな意見については、感謝や賞賛も大事です。意見に耳を傾けるこの態度が、会議を含めた仕事に対する部下のモチベーションアップにつながり、結果的に会議の参加メンバーから高い信頼を勝ち得ることになります。

 

これらのビジネススキルの最大のポイントは、しっかりと部下の意見に耳を傾ける積極的傾聴です。そして、部下たちの長所にフォーカスすることです。ドラッカーも、「短所ではなく、長所や強みに着目せよ」と言っていますが、長所と長所を組み合わすのがマネジメントです。そこから生まれて来たアイデアやエネルギーを、上手に後押しすることです。
 
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モチベーションアップが困難なときには

モチベーションアップが困難なときには

 

モチベーションアップの基本は何とか理解ができたとしても、現在の会社や職場、あるいは、個人として自分自身のおかれている状況を考えてみると、八方ふさがりでどうしようもないという方もいるでしょう。

 

そのような時は、先人の知恵に学んでください。松下幸之助は、「道は無限にある」と信じ、逆境からの一歩を踏み出して行きました。松下幸之助は、何か自分の生死にかかわるような大きな問題が起きても、マイナスとは受けとめずに、ポジティブに受けとめ「自分は命拾いした。運がいいのだ」と思いました。その不幸な出来事と思えることを、人生における何らかのありがたいチャンスであると考えていったのです。

 

ビジネス書の古典として、デール・カーネギーの『道は開ける』という著書があります。第一章の第一節に、「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう」と書かれています。要するに、今、あなたの抱えているいかなる逆境、苦しみ、悩みがあろうとも、「今日一日を、生き切ることだけを考える」というスタンスを勧めているのです。未来の大きな不安、過去の失敗や不幸な出来ごとについて考えることを、一度ストップし、あなたが「今日一日で、何をすべきか」だけを考えて行動してみてください。人生は、一日一日の積み重ねです。悩む時間をできるだけ短くし、人生を肯定的にとらえ、頑張ってまいりましょう。
 
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大山 かつのり

大山 かつのり
大山ESコンサルティング代表、ES向上経営コンサルタント兼作家、東海大学政治経済学部 経営学科 特別講義 非常勤講師
米国GE社メディカル部門にて、ES:Employee Satisfaction(従業員満足度)の向上に大きく貢献。GEを退職後、ES向上を土台とした企業文化を変革する人材育成研修等の講師、経営コンサルタントとして活躍中。

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WORKSHIFT DESIGN 編集部

WORKSHIFT DESIGN(ワークシフトデザイン)編集部。 働き方を、シフトする。現場目線で新しい時代の働き方を考えるメディアとして【働き方改革】【リモートワーク/ワークスタイル】【残業削減】【業務効率化】をテーマに記事を執筆しています。