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その日だけ残業しないでは効果なし? ノー残業デー導入で働き方改革

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その日だけ残業しないでは効果なし? ノー残業デー導入で働き方改革

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ノー残業デーを導入している企業は少なくないと思いますが、せっかく導入しているのであればそれを有効に活用したいものです。そこで今回、社会保険労務士の菅田芳恵さんがノー残業デーをいかに残業削減に向けて活用していくか、その成功のポイントをご紹介します。まだ導入していない企業は、この機会にノー残業デー導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ノー残業デー導入の意義と目的

ノー残業デー導入の意義と目的

 

ノー残業デーの意義は、単にたまには早く帰ろうということではありません。「仕事の段取り」のスキルアップです。ノー残業デーの最終的な目的は残業削減ですが、そのためにはまず1日の仕事を定時に終わらせることができるようになるということです。つまり、1日の仕事のスケジュールを立てて段取りを考え、仕事をやり残すことなく定時に完了させることができるかどうかが重要なのです。

 

ノー残業デーに仕事の段取りがうまくいけば、それを毎日行うことにより、仕事が効率的にできるようになり、残業が減っていきます。その訓練をノー残業デーで行っていると考えればわかりやすいのではないでしょうか。

 

このようなノー残業デーの意義と目的を全社員に周知して、その日は必ず定時に仕事を終わらせるように伝えてください。ただし、仕事を定時に終わらせることができずに残った分の仕事を翌日にまわしてしまっては意味がありませんので注意が必要です。
 
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ノー残業デー導入のポイント

ノー残業デー導入のポイント

 

ノー残業デー導入にあたって何に気をつけるべきか、5つポイントをあげていきます。
1つ目は、前述したように全社員に「なぜノー残業デーを導入したのか」というその意義を理解させることです。理解できなければノー残業デーだけ定時に終わって、残りの仕事を翌日に持ち越すだけで効果がありません。

 

2つ目は、社員にその日の仕事が定時で終わるように段取りを考えさせることです。つまり、1日の時間管理をさせるわけです。さらに、それを管理職と一緒に共有します。ここでのポイントは、必ず管理職と共有すること。そして管理職は仕事の進捗状況を時々確認してください。部下に時間管理を任せてしまうと自分のペースで仕事をしてしまい、結局定時に仕事を終わらせることができなくなりますので、進捗状況の確認は必須です。

 

3つ目は、ノー残業デーの振り返りです。スケジュール通りにいかずに仕事が翌日に残ってしまった場合、その原因を考えます。週1日のノー残業デーであれば、この振り返りを最低でも1か月続けることで月4回のうち何回定時までに仕事が終わらなかったかが分かります。毎回スケジュール通りにいかない場合、自分だけで考えてしまうとその日の仕事量を減らすという結論になってしまいがちなので、管理職と一緒に原因を考え、その解決を図るようにします。

 

4つ目は、週1日のノー残業デーが上手くいったら、次は週2日というように少しずつでいいので回数を増やしていきます。きっと週3日まで増えてくると、社員も定時に帰れるうれしさと仕事のスキルアップが図れたという実感がわいてくるかと思います。

 

社員側の大きな問題として「残業代が減るので困る」という不満が出てくることもあります。5つ目のポイントは、これに対して残業代や光熱費が削減できたことにより、この分を社員に賞与等として還元することを伝えると良いでしょう。
 
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ノー残業デー導入の成功のカギは管理職

ノー残業デー導入の成功のカギは管理職

 

ノー残業デーが成功するかどうかは、社員ではなく管理職にかかっていると言っても過言ではありません。社員にとっては自分のペースで仕事をすることが一番楽なことです。しかし、ペースは人それぞれのため、それでは仕事の効率化は図れません。そこで仕事のスケジュールを管理職が一緒に立てて、さらに時々進捗を確認することが必要になってきます。

 

実は仕事の効率化を図るのは、この管理職による進捗状況の確認が一番効果的です。納期だけ確認している管理職がいますが、それでは仕事のスキルアップは図れません。納期前にできるようにその時々でどこまで進んでいるのか確認して、遅いようであれば方法を指導したりして納期前に完了できるようにしていきます。納期はあくまでも最終期限であり、それよりも早くできることにより、さらに短い納期でも対応できるようになります。つまり、自分のペースで仕事をするのではなく、スケジュールのペースで仕事をすることになるのです。

 

ただし、ここで注意をしてほしいのは、管理職として部下に対する声かけを積極的に行うということです。そうすることにより、部下はわからないことを聞くことができ、自分で考えて間違えるという時間を節約することができます。何もなければ「頑張っているね」と声をかけるだけでも部下はうれしいものです。
 
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まとめ

まとめ

 

ノー残業デー導入は、社員の仕事する段取りのスキルアップに非常に効果的です。その意義を社員に伝えるとともに、管理職には意義とともに仕事の効率化につなげていくために何に注意をして、どのように部下と接していけばいいのかを理解させることが必須となります。そうすることにより、管理職自身のマネジメント能力もアップすることは間違いありません。
 
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菅田 芳恵

菅田 芳恵(社会保険労務士)
グッドライフ設計塾 代表
証券会社、銀行、生保、コンサルティング会社勤務後、独立開業。現在は13の資格を活かして、コンサルティングや研修、セミナーの講師、カウンセリング等幅広く行っている。企業のハラスメントやメンタルヘルスの研修、ワークライフバランスの推進、女性の活躍推進事業等で活躍。

WORKSHIFT DESIGN 編集部

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WORKSHIFT DESIGN 編集部

WORKSHIFT DESIGN(ワークシフトデザイン)編集部。 働き方を、シフトする。現場目線で新しい時代の働き方を考えるメディアとして【働き方改革】【リモートワーク/ワークスタイル】【残業削減】【業務効率化】をテーマに記事を執筆しています。