desknet's NEO (Linux+PostgreSQL9.2) インストールガイド

desknet's NEO

desknet's NEOインストール後の『データのバックアップ・リストア』、『データベースの保守』についての説明です。

desknet's NEO 動作環境

お使いのdesknet's NEOのデータのバックアップ・リストア、データベースの最適化について説明します。

1.データのバックアップ

2.データのリストア

3.データベースの最適化

はじめに

desknet's NEOのデータは、大きく分けて、4つに分類されます。

①desknet's NEO利用時に作成される一時ファイル

②各機能にて添付するファイルデータ(ローカルディスクに保存 インストール先の「file」ディレクトリ)

③「ウェブメール」機能で保存されるメールデータ(ローカルディスクに保存 インストール先の「wmldata」ディレクトリ)

④各機能で登録する添付ファイル以外のデータ(PostgreSQLのデータベースの保存)

です。

desknet's NEOデータ分類

 

このうち、バックアップしていただく必要があるデータは、②~④のデータ部分となります。

 

ここでは、desknet's NEOのインストール先を

/var/www/cgi-bin/dneo

バックアップ先を

/home/neo/backup

として説明します。

1.データのバックアップ

上記の通り、

②各機能にて添付するファイルデータ(ローカルディスクに保存)

③「ウェブメール」機能で保存されるメールデータ(ローカルディスクに保存)

④各機能で登録する添付ファイル以外のデータ(PostgreSQLのデータベースに保存)

のデータをバックアップしてください。

 

④各機能で登録する添付ファイル以外のデータ(PostgreSQLのデータベースに保存)

については、PostgreSQLの「pg_dump」コマンドでバックアップします。

pg_dump -b -Fc -U postgres dneodb > dneodb.backup.pgdmp

その他の

②各機能にて添付するファイルデータ(ローカルディスクに保存)

③「ウェブメール」機能で保存されるメールデータ(ローカルディスクに保存)

については、OS付属のディレクトリ圧縮コマンド(Windowsであればzip、Linuxであればtarなど)で圧縮していただければ問題ありません。

cd /var/www/cgi-bin/dneo

tar zcvf /home/neo/backup/dneo_file.tar.gz file

tar zcvf /home/neo/backup/dneo_wmldata.tar.gz wmldata

 

2.データのリストア

データをリストアし、desknet's NEOをバックアップした時点に戻す場合、元のデータを削除していただく必要があります。

◆バックアップ時点と、現在お使いのdesknet's NEOのバージョンが異なる場合、一度、インストールされているdesknet's NEOをアンインストールし、インストール先ディレクトリ(通常、「dneo」ディレクトリ)を削除してください。

その後、再度、データのバックアップを取った時点でのdesknet's NEOと同じバージョンをインストールしてください。

 

インストール先の「file」、「wmldata」ディレクトリを削除し、PostgreSQLより「dneodb」データベースを削除します。

※削除されないと、ファイルの不整合が発生し、予期しない動作をする場合がありますのでご注意ください。

 

その後、desknet's NEOインストール先のデータ保存ディレクトリと、データベースを削除します。

cd /var/www/cgi-bin/dneo

rm -rf file wmldata

 

dropdb -U postgres dneodb

 

次に、バックアップしていた圧縮ファイルとデータベースを復元します。

cd /var/www/cgi-bin/dneo

tar zxvf /home/neo/backup/dneo_file.tar.gz

tar zxvf /home/neo/backup/dneo_wmldata.tar.gz

chown -R apache:apache file wmldata

 

 

データベースの復元については、PostgreSQLの「pg_restore」コマンドでバックアップします。

pg_restore -C -Fc -U postgres -d template1 /home/neo/backup/dneodb.backup.pgdmp

 

3.データベースの最適化

desknet's NEOでは、PostgreSQL 9.2を利用してデータを管理します。

過去のバージョンでは、「vacuum full」や「reindex」といったコマンドによる、定期的なデータベースの保守作業が必要でしたが、このバージョンでは必要ありません。通常、"自動バキューム"(autovacuum)の設定が、PostgreSQLの設定ファイルに設定されていれば問題ありません。(通常、PostgreSQLインストール直後の設定では、「自動バキューム」が"有効"になっています。)

ただし、ユーザー情報やスケジュールの予定の一括インポートなどで、一度に大量のデータを登録・変更・削除などを行われると、データベースファイルが断片化し、性能に影響を及ぼす恐れがありますので、その際には、「vacuum full」や「reindex」などのコマンドで保守作業をお願いいたします。

保守を行われる際は、以下のようなコマンドにて実施してください。

 

<コマンド例>

vacuumdb --analyze dneodb

vacuumdb --analyze --full dneodb

reindexdb dneodb

 

 

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