株式会社エヌ・シー・エヌ
様の導入事例

desknet'sからdesknet's NEOへ――。業績急拡大時にありがちな情報共有不足を解消してくれた信頼のグループウェアで、目指せ耐震住宅100%

株式会社エヌ・シー・エヌ

http://www.ncn-se.co.jp/

  • 業種建築資材メーカー
  • ユーザー数140ユーザー
  • 利用形態パッケージ版

【導入】 業務効率化と情報共有強化の必要を感じ、それらに応え得るツールを探し始めた。

【採用】 機能的な要望を満たした旧desknet'sを採用。コミュニケーション手段拡充のためdesknet's NEOへ。

【効果】 社内への定着にこだわった結果、[回覧・レポート]など各機能が本領を発揮。生産性も向上した。

「耐震構法 SE構法」によって組まれた木材。エヌ・シー・エヌさまを象徴するこの技術が、多くの人々の生活を支えている。

「安心できる場であるはずの『家』が凶器に変わる。そんな事態は、絶対にあってはなりません」。取材に応じてくださった新田さまが、心底から響くような声で語ります。1995年の阪神淡路大震災。6000人を超えた死者の大多数が家屋損壊などによる圧死によって命を落としました。この事実を真正面から受け止め、強靭な構造の住宅構法を実現したのが株式会社エヌ・シー・エヌさまです。のちに「耐震構法 SE構法」と呼ばれるようになったその技術は、強靭な駆体に結実。1996年(同震災の翌年)の会社設立以来、同構法によって建てられた家の倒壊は一棟もありません。その後の東日本大震災や熊本地震にも無傷で耐えました。現在、同社は「耐震住宅100%」を目指し、全国約500社の工務店、建設会社と共に、技術普及に注力しています。
そんなエヌ・シー・エヌさまは、旧desknet's(現desknet's NEO)からのユーザーです。今回は、事業拡大の社史に添い、16年以上の長きに渡ってグループウェアを使い続けてきた同社ならではの活用法について聞きました。

業務効率化と情報共有強化の必要を感じ、それらに応え得るツールを探し始めた。

── 「耐震構法 SE構法」の販売は、どのような形で行われているのでしょうか。

技術を使っていただくことがメインです。そのうえで、「耐震構法 SE構法」を実現するには特殊な加工を施した木材である集成材とその接合金物が必要です。それをつくり、提供することも行っています。強度にムラのある木材では同構法は成り立ちません。弊社では、高精度のコンピュータを駆使しながら設計をして、その情報を使って木材を加工しています。そうやって生まれた集成材と金物が全国の建築現場に送られています。基本はBtoBの商売ですが、目標は「100年、200年もつ家」を建てることです。

── 200年! 想像を超えますね。経営上の課題などはありましたでしょうか。

集成材や金物を運ぶといっても家の材料ですから、一つ一つが大きいわけです。その単価に比べて、運搬の費用はかさみます。お客さまからすると「運賃が高い」ということになるでしょう。特に弊社は、2001年ごろから登録店数が急速に伸び始め、カバーエリアも拡大。すると運賃が経営に響いてきます。そこで、なるべく業務効率化を推進し、採算がとれるようにしたいという思いが出てきました。

── 業務効率化のためにグループウェアの導入を?

他にも理由があります。弊社には営業マンと設計士がいますが、当時から、それぞれが連絡を取りたい顧客は錯綜していました。顧客の連絡先は各人のPC等で管理していたので、部門を越えて連絡先を確認したい時に、たとえば設計士が営業マンに、いちいち「〇〇会社の〇〇さんの連絡先を教えてくれませんか?」と聞く必要がありました。これが面倒で、業務の障壁になっていたのです。業績急上昇とともにアドレス帳をWebで管理できる環境の提供も急務となりました。
また、従業員も急増したため、スケジュールの共有も困難になりました。社内で互いの予定を調整するのに相当なコストを払わなければいけなくなった。業績が伸びるとともに顕在化した、これら情報共有上の非効率を解消するためにグループウェアの導入を検討し始めました。

機能的な要望を満たした旧desknet'sを採用。コミュニケーション手段拡充のためdesknet's NEOへ。

── 旧desknet'sを導入されたきっかけを教えてください。

導入には条件がありました。弊社が長期管理の必要な「家屋」という品物を扱っている性質上、グループウェアも長期で使えるものにしたいということ。それからイニシャルコスト、ランニングコストが低価格であること。アドレスなどの顧客の情報とスケジュールの共有が簡単にできること。モバイル対応が標準でできること、などです。営業マンにもスケジュール確認をしてほしかったので、このモバイル対応は必須でした。これらの条件を満たすグループウェアが旧desknet'sでした。当時から既に定評のあった御社の製品なら信頼できると思ったのです。情報システムを担っていた私(=新田さん)の前任者から旧desknet'sのカタログを引き継いでいたのですが、「これならいける!」と当時の常務(現・社長)も二つ返事でGOサインを出してくれ、採用が決まりました。

── 即断ですね。旧desknet'sからdesknet's NEOに移行する時も同様だったのでしょうか。

desknet's NEOが販売開始されてほどなくしてNEOに移行しました。

── 移行を後押しした機能強化などはありましたか。

[スケジュール]機能の機能連携の充実などさまざまな利点が移行の理由としてあげられますが、個人的には「ネオツイ」や「ダイレクトメッセージ」などのコミュニケーションツールの拡充に魅力を感じました。コミュニケーションを豊かにすることは当社として意識して取り組んできたことなので、ここも譲れませんでしたね。

社内への定着にこだわった結果、[回覧・レポート]など各機能が本領を発揮。生産性も向上した。

社員のスケジュール欄。鍵マークのついた予定は秘匿性の高いスケジュールだが、利用の定着度合いがうかがえる。

── desknet's NEO導入時に注力したことはありますでしょうか。

とにかく、グループウェアの利用を定着させることに意識を向けました。どんなに素晴らしい製品があっても、それが社員に使われなければ、効果が十分に発揮されないと考えたからです。そのための施策として、弊社では、旧desknet's時代からそうですが、[スケジュール]の利用にこだわっています。旧desknet'sを導入した時、弊社は30人弱の会社でしたが、常務(現・社長)からのトップダウンで、まず[スケジュール]の利用を定着させました。トップが[スケジュール]を予定でいっぱいにしてみせたのです。当時、そのトップや役員クラスが[スケジュール]をどんどん用いた。部下の予定欄に空きがあろうものなら、共通の予定(会議など)を勝手に入れたりもした。そうやって、「上」が率先垂範の実践を見せていくうちに、社員のなかに徐々に「この[スケジュール]機能は使わないとマズイ」という空気が生まれ、利用が広まったのです。この施策のおかげで、現在では出社後のdesknet's NEOへのログインが習慣化されています。さらには、iPhoneのカレンダーと同期できるというdesknet's NEOの機能を利用して、スケジューリングをさらに充実させ、公私ともに予定を入力する人も増え、手帳ユーザーが減少しました。

── 「トップダウン」といっても、なかなか定着がうまくいかない会社もあります。なぜ、エヌ・シー・エヌさまは成功されたのでしょうか。

現・社長のカリスマ性もあったでしょう。その影響力がダイレクトに伝わる会社の規模だったことも関係していると思います。ですが、一番の要因はやはりトップ自ら模範を示した、その姿勢でしょうね。中小規模の会社は比較的、トップの率先垂範がdesknet's NEOの定着に良い影響を与えると思います。
[スケジュール]を皮切りに、desknet's NEOの多くの機能利用が社員のなかに深く浸透していきました。この浸透度合いが深ければ深いほど、desknet's NEOは情報共有などの本領を発揮します。

ちょっとした連絡も[回覧・レポート]を通してなされる。同機能を用いて流された情報は、皆が共有済みであるとの前提で社内業務が推進される。

── たとえばどんな事例がありますか。

desknet's NEOの定着にこだわった結果、たとえば[回覧・レポート]の機能が生きました。弊社は社外メールサーバーを用いていますので、セキュリティの観点から社内メールを極力禁止し、社内コミュニケーションは基本[回覧・レポート]で行っています。同機能なら、情報の周知に加え、コメントのやりとりもできる。さらには、読み手からすれば「読みました」という痕跡をコメント欄に残すこともできます。「読んだ」「読んでいない」といった不毛な摩擦を生むことも減らせる。こうした使い勝手の良さから、弊社内の報告・連絡・相談、いわゆる「ほう・れん・そう」は[回覧・レポート]でやっています。サーバー停止のお知らせや健康診断の連絡など社内の公的な発信から、ちょっとした連絡・連携まで、すべてです。desknet's NEOが深く浸透しているので、皆のレスポンスも早く、コミュニケーションの効率は格段にあがりました。
当然、顧客情報のやりとりなども[回覧・レポート]で行いますので、その連携が強化されたことで、弊社は生産性の向上にも成功し、業績拡大時の課題であった「情報共有の強化」を実現することもできました。今こうして「耐震住宅100%」の夢を追い続けられるのもdesknet's NEOのおかげです。

── desknet's NEOがエヌ・シー・エヌさまの働き方に影響を与えたのですね。

特にコミュニケーションに顕著ですが、働き方が変わりましたね。コミュニケーションの迅速化は着実に生産性を高めています。また、弊社は当初から「モバイル対応」などによるdesknet's製品へのリモートアクセスを重視してきましたが、たとえば営業マンが報告のためだけに帰社するような勤務形態に終止符を打ち、直行直帰できるようにと改革を進めています。こうした改革のビジョンが描けるのもdesknet's NEOが存在するがゆえです。
2001年から16年間、社内的に何ら問題なくdesknet's NEOを使ってこられました。ただただ、「ありがたい」という気持ちしかありません。

── 本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

ご活用中の機能と使い方

  • スケジュール
    スケジュール

    desknet's NEOの社内定着にも貢献している機能(詳細は本文)。各社員の予定、たとえば営業の訪問日程や会議・打ち合わせなどの共有、およびスケジューリングに活用されている。セキュリティの観点から、役員クラス以上のスケジュールにはアクセス権を設定し、限られた人のみが閲覧可能な状態となっている。

  • 設備予約
    設備予約

    会議室やプロジェクター、テレビ会議システムなどが設備として登録されている。会議室の利用が頻繁なため、本機能によって社内調整をスムーズに行っている。

  • 回覧・レポート
    回覧・レポート

    ささいなやりとりから全社的な公の連絡まで、さまざまなフェーズの社内コミュニケーションをすべて本機能で行っている。コメントを通じた双方向的なやりとりが可能なため、生産的な議論が回覧上で行われることも。

  • 文書管理
    文書管理

    紙の申請書や経理・社内通達関係の書類などの書式を保管している。将来的には、社内規定も保存し、利用の拡充を考えている。

お話をうかがったご担当者様

  • COS部 部長 新田和芳 様

    サーバーのメンテナンス作業などで短期的にdesknet's NEOの利用を停止する時があるのですが、利用再開を待ちきれない社員から催促の電話がどんどんかかってくるのです。それほどに弊社の業務はdesknet's NEOに支えられています。もしdesknet's NEOが使えなくなったら、「仕事になりません」と言うしかない。それくらい「あって当たり前」、「ない状態の職場は考えられない」という存在になっています。

  • CN事業部企画推進課 主任 石渡玉枝 様

    desknet's NEOというツールを用いれば、ワンストップであらゆる情報にアクセスできる。その安心感がありがたいです。保守・サポートもしっかりしていますし、何より御社には積年の実績がありますから、長期的なスパンで利用を展望した時に、これまた安心して頼れます。住宅における「耐震」もそうですが、業界で築いた有形無形の信頼が製品に説得性を持たせるのですね。

desknet's利用環境

製品名
desknet's NEO
ユーザー数
140ユーザー
導入時期
2013年

事業概要

企業名
株式会社エヌ・シー・エヌ
URL
http://www.ncn-se.co.jp/
所在地
東京都港区
設立
1996年
事業内容
旧desknet'sの導入は2001年から。「耐震構法 SE構法」という木造システムの提供を行い、住宅の安全性、耐久性、資産価値などの確保に努める。現在は「耐震住宅100%」を目指し、全国約500社の工務店、建設会社とともに技術の普及に注力。同構法によって造られた家屋が倒壊したケースは未だ一件もない。

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