desknet's Backup マニュアル
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desknet's Middle Editionのバックアップ
desknet's Middle Editionのバックアップについて説明します。
desknet's Middle Editionのバックアップ

desknet's ミドル版のデータは、desknet's本体をインストールしたフォルダ(dnetフォルダ)の直下に作成される、「data」フォルダと「file」フォルダ、およびPostgreSQLにより管理されるデータベースに保存されます。
この2つのフォルダに含まれるファイルすべてと、PostgreSQLデータベースに含まれるデータをすべてバックアップすることで、バックアップ時点の状態までdesknet'sの環境を復旧することができます。

なお、上記2フォルダのデータおよびPostgreSQLのデータベースのみバックアップを行った場合、復旧を行うためには、復旧先のサーバーにあらかじめバックアップ時に使用していたdesknet'sと全く同じバージョン・リビジョンのdesknet's本体をインストールする必要があります。

万が一の際のデータ復旧を確実かつ効率的に行うため、ここではdesknet'sのデータだけでなく、desknet's本体のインストール先と、Webドキュメントルートフォルダ、そしてPostgreSQLデータベースの内容をすべてバックアップする手順を説明します。

 
1.”バックアップ対象”の設定
desknet's Backup 設定ツールを起動し、「バックアップ設定」を設定します。
まずは”バックアップ対象”のフォルダを設定します。
識別番号 バックアップ対象フォルダ
bk01

desknet's本体のインストール先
通常、desknet's Middle Editionのインストーラーを使用して標準インストールした場合、desknet'sのインストール先は以下となります。

・WebサーバーにInternet Information Services(以下IIS)を使用している場合:
C:\Inetpub\Scripts\dnet

・WebサーバーにApache HTTP Server(以下Apache)を使用している場合:
C:\Program Files\Apache Group\Apache\cgi-bin\dnet

上記フォルダに「dnet」フォルダが存在しない場合、標準インストールではなく、カスタムインストールを行われている可能性がありますので、インストールを実施された方やサーバー管理者の方にお問い合わせください。

bk02 desknet's 静的コンテンツの格納先
通常、desknet's Middle Editionのインストーラーを使用して標準インストールした場合、desknet'sの静的コンテンツの格納先は以下となります。

・WebサーバーにIISを使用している場合:
C:\Inetpub\wwwroot

・WebサーバーにApacheを使用している場合:
C:\Program Files\Apache Group\Apache\htdocs

上記フォルダ内に「neoimage」、「neopub」、「neores」フォルダが存在します。
bk03 PostgreSQLデータベースのエクスポート先
PostgreSQLのデータバックアップは、一旦データベースを任意のフォルダにエクスポートし、出力されたファイルをバックアップする形で行います。
データベースのエクスポート先として、十分な空き容量を持ったドライブ上に任意のフォルダを作成してください。


※PostgreSQLデータベースのバックアップ方法については、「PostgreSQLデータベースエクスポートの設定」をご参照ください。
2.バックアップスケジュールの決定
バックアップを実行する曜日と時刻を決定します。
※desknet's利用中にバックアップが実行されると、全てのデータが正しくバックアップできない場合があります。バックアップの実行は、利用者がdesknet'sを利用していない時間帯や、バックアップ中には利用者からのアクセスを制限するなどのバックアップ計画をお願いいたします。
 
3.作業フォルダの準備
desknet'sバックアップを行うためには、バックアップ対象となるデータサイズの合計以上の空き領域を持ったローカルディスク上のフォルダを、作業フォルダとして指定する必要があります。
また、バックアップファイルをローカルディスクにも保存する場合(「作業ファイルを残す」を有効にする場合)、最大でバックアップ対象となるデータサイズの合計の2倍以上の空き領域が必要です。
※作業フォルダの空き容量が不足している場合、バックアップ処理が正しく行えませんのでご注意ください。
 
4.バックアップ設定の保存と設定確認
設定が完了したら、一旦[保存]ボタンを押して設定内容を保存します。
※「識別ID」、「契約コード」に入力内容については、「desknet's Backup 設定ツールの初期設定」についての説明をご参照ください。
■設定画面
保存完了後、[今すぐ実行]ボタンを押して設定内容の確認を行ってください。
※バックアップ処理中は、サーバーの負荷が高くなります。また、利用者がアクセスしている状態でバックアップが実行されると、全てのデータが正しくバックアップできない場合がありますので、利用者のアクセスを制限したり、アクセスのない時間帯に行うなどのご対応をお願いいたします。
 
5.完了
[今すぐ実行]ボタンを押した場合、バックアップ処理が行われます。処理完了後、[ログ表示]により、処理結果をご参照いただき、”正常終了”していれば設定が正しく行われ、バックアップ処理も正しく実行できています。
以降は、「実施曜日」、「開始時刻」に設定した日時にバックアップが自動的に行われます。
※バックアップ処理に失敗している場合、[ログ表示]ボタンを押して表示される処理結果ログに”エラーコード”が出力されます。エラーコードについては「エラーコード一覧」をご参照ください。
PostgreSQLデータベースエクスポートの設定
desknet's Backup のインストール先に、”BackupCmd.bat”というファイルが存在します。本ファイルに、PostgreSQLデータベースをエクスポートするためのコマンドを追加します。
(desknet's Backupインストール先は、通常、以下となります。本フォルダ内に複数の”BackupCmd”ファイルが表示されている場合、「種類」が”Windowsバッチファイル”と表示されているファイルをメモ帳などのテキストエディタ編集してください。)

desknet's Backupインストール先
(32ビットOS) C:\Program Files\NEOJAPAN,Inc\desknet's Backup
(64ビットOS) C:\Program Files (x86)\NEOJAPAN,Inc\desknet's Backup
 
1.”BackupCmd.bat”の編集
上記、desknet's Backupインストール先の”BackupCmd.bat”ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、編集します。
お使いのサーバーOSによって、それぞれ編集を行ってください。
 
各ファイル内の赤字の部分を、お使いの環境により設定してください。
PGUSER ・・・PostgreSQLサービス実行ユーザー名
PGPASSWORD ・・・PostgreSQLサービス実行ユーザーパスワード
C:\dndbbackup\ ・・・PostgreSQLデータベースのエクスポート先フォルダ
32ビットOSを利用している場合の”BackupCmd.bat”の編集例

set PGUSER=postgres
set PGPASSWORD=postgres
"C:\Program Files\PostgreSQL\9.0\bin\pg_dump" -Fc dnetdb > C:\dndbbackup\dnetdb.dump

: 以下の行は変更または削除しないでください。
: 変更した場合バックアップは正常に動作しません。
cd /D %~dp0
BackupCmd.exe

 
64ビットOSを利用している場合の”BackupCmd.bat”の編集例

set PGUSER=postgres
set PGPASSWORD=postgres
"C:\Program Files (x86)\PostgreSQL\9.0\bin\pg_dump" -Fc dnetdb > C:\dndbbackup\dnetdb.dump

: 以下の行は変更または削除しないでください。
: 変更した場合バックアップは正常に動作しません。
cd /D %~dp0
BackupCmd.exe

 
編集が完了したら、保存して、テキストエディタを閉じてください。
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